監督:イ・ジョエン 出演:ペ・ヨンジュン イ・ミスク チョン・ドヨン、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 李朝高官の妻チョ夫人は子宝に恵まれず、夫が16歳の側室を迎える事になった。チョは自分の従兄弟で女性遍歴豊富な美男子ウォンに側室を誘惑するように持ち掛けた。だがウォンの狙いは簡単に落ちる小娘ではなく、結婚直前に夫に急死された後、9年間もの間貞節を守り続ける未亡人ヒヨンの処女を奪う事。そこでウォンはチョと賭けをする事になった。もしヒヨンを手中に収める事が出来たら自分の初恋の人チョの操を奪い、負ければ僧侶になり女人から手を引くと・・・
【感想】 ヨン様ファンの皆様、おまたせしました! 「冬のソナタ」の純情にして精錬な好男子、または「アジアの貴公子」の名を欲しいままにするペ・ヨンジュンの映画デビュー作ですぜ!これ見逃したらヨン様ファンを名乗ってはいけない・・・んですか?(^-^; 実は、ぴよは「冬のソナタ」を1度も見た事がないんですわ。ヨン様の動く映像を見たのは本作が初めて。 イメージとして、ヨン様というのは、きっと純情で繊細な母性本能くすぐりまくりのお兄ちゃんなんだろうな、と。
「冬ソナ」を知らないぴよにとって、ヨン様との初・接近遭遇は本作だったので、ヨン様のイメージはこの作品のキャラクターになってしまうのは、ヨン様ファンの皆様におわかりいただけたでしょうか? てな訳で、本作を見てぴよがまず思ったヨン様の印象ですが・・・
めっちゃエロい面の兄ちゃんですな♪(爆)
まず本作は「R-18指定」だという事を申し上げておきましょう。 映画冒頭からヨン様、エロ炸裂です!やってやってやりまくりです!!(爆) ヨン様が映画中でエロい視線を婦女子に向ける辺りを見て、「あぁ、このエロ面に皆様夢中なんですか?」と妙に納得出来るくらいのエロ爆発状態の本作、「冬ソナ」ファンの皆様が見たら一体どういう反応をするんでしょうかねぇ?(^-^;
ま、ヨン様に興味のないぴよにとって、映画としてまず評価出来るのはその映像美でしょう。 時代は18世紀末、韓国の貴族社会の風俗・生活・衣装やメイク、どれを取っても申し分のない「王侯絵巻」の美しさを本作はこれでもかー!と見せてくれます。その余りの美しさに映画冒頭からクラクラしまくりですわ♪
話自体は割りとシンプルな恋愛モノになってると思うんですよ。 プレイボーイが色遊びの1つとしてターゲットにしたハズの女、それが結局「ミイラ取りがミイラに」状態になってしまうというだけの話ですから。
恋愛モノなんて所詮パターンは決まっていて、後は展開の妙を楽しんだり映像の美しさを楽しめればそれでOKだとぴよは思うのですが、本作は展開よりも映像美で楽しませてくれるタイプだな、という印象でした。
てな訳で、展開自体を取り上げると結構もたついてる感じは否めません。 クライマックスの後片付けもダラダラと長く、もっとすっきりと未亡人ヒヨンが凍て付いた湖を歩くシーンで終わってもよかったんじゃないかとも思いましたけど、これは韓国映画独特のもたつき感だと思えばそれ程槍玉に挙げる程でもないかなー?ってな微妙感でしたね。 シリアスな恋愛モノの中にも「ぷぷっ」とさせる会話やシーンをさりげなく挿入する辺りもいかにも韓国映画らしいし。
「冬ソナ」を見ていないぴよにとっては、ヨン様のイメージが「冬ソナファン」とは随分違ったものになったんだろうと思うのですが、逆に言えばそれだけペ・ヨンジュン氏は演技に幅のある役者さんなんだろうと思うのです。 もしかしたら彼は、「冬ソナ」に代表される「純情な好青年」というイメージを払拭したい、自分はもっと幅のある役者なんだという事を本作でアピールしたかったんじゃないか?とも邪推出来ます。
そういう意味では彼の企みは充分成功していると思いますね。 何しろ本作でヨン様は「2003年青龍映画賞・新人男優賞」をゲットしたそうですから。
この作品を見て、逆に「冬ソナ」のヨン様がどんなキャラなのか見てみたくなりましたよ。
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