2004年05月09日(日) |
フォーチュン・クッキー |
監督:マーク・ウォーターズ 出演:ジェイミー・リー・カーティス リンゼイ・ローハン マーク・ハーモン、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 再婚を目前に控えたテスは仕事も恋も完璧主義者の精神科医、目下の悩みは15歳になる娘アンナの素行の悪さだ。今日も食事に出かけた中華料理店でアンナの素行を巡り大喧嘩。ところがその様子を見ていた店のオーナーの母親が2人にフォーチュン・クッキー(おみくじクッキー)を差し出して、2人がそのクッキーのおみくじを読んだ途端に地震が起こり・・・ 翌日目が覚めたら2人の体が入れ替わっていたのだ。テスの体にアンナの心、アンナの体にテスの心、でもテスの結婚式は明日に控えているのに一体どうすればお互い元に戻れるんだろう!?
【感想】 メアリー・ロジャースが1972年に発表した小説「フリーキー・フライデー」の映画化。 原作と同じ「フリーキー・フライデー」のタイトルで既に1976年に映画化されており(ジョディ・フォスターが出演)、今作はそのリメイク版という事になりますわ。
「人の体と魂が入れ替わる」というのは恋愛モノ、ファンタジー、コメディー、ヒューマン、サスペンス、ありとあらゆるジャンルで既に使われ尽くした王道ネタでありますが、今作もその王道ネタのど真ん中ストライクに直球でズドンと入る、なーんのヒネリもないヒューマン・コメディな一作です。 ヒネる訳ないっすよ。だってディズニー・ピクチャーズの映画なんだもん。
要はクソ真面目な母親と思春期を迎えたファンキーな娘、お互いが理解出来ない者同士の魂が入れ替わる事で、それまで見えなかった相手の立場や気持ちを理解して結びつき合おうって事でして。 相互理解を深めるために用意されたエピソードをいかに面白おかしく見せるかが勝負の作品って事ですわ。
ま、磐石です。
・・・感想終わっちゃったぢゃん(爆) ちゃんと笑わせてくれるし、かなり強引に2人が理解し合ってちゃんとハッピーエンドになりますから、お子様もじいちゃんばあちゃんも安心してご覧下さい♪っていう文部科学省推奨系ディズニー・エンターテイメントっすよ。
強いて言えば、母親テス役を演じたジェイミー・リー・カーティス、彼女のカッ飛んだ演技1本に支えられてますわ。 アンナ役のリーゼン・ローハンちゃんも随分苦労して頑張ったんだろうけど、ここはキャリアの差が如実に出ましたね。ジェイミー女史のパーフェクトウーマンと「心は15歳のおばはん」の演じ分けのウマさには誰も着いて来れませんでした。 テスの婚約者「ライアン」を演じたマーク・ハーモン氏もかなり感じのいい役ドコロでしたが、とにかくオイシイ所は全てジェイミー女史が持ってっちゃってます。
見ドコロもきちんと押さえてあるし、そこそこ笑って楽しめて、ちゃんとハッピーな気分になれてダレる所もないし・・・ 「非の打ち所のない」という表現はちと違うと思うけど、期待した分はちゃんと帰ってくる、期待しなくてもちゃんと楽しめる毒にも薬にもならないエンターテイメントにはなってますね。
・・・ぴよの感想を読んでると、この映画に面白味を感じさせませんか? 自分でここまで書いて読み返してみて、「あんまり面白そうに書いてねーなー」って思っちゃったわ(苦笑)
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