監督:ジョエル・コーエン 出演:ジョージ・クルーニー キャサリン・ゼタ=ジョーンズ ジェフリー・ラッシュ、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 セレブの結婚・離婚が繰り返される町・ロサンジェルス。マイルズ・マッシーはこの町で離婚訴訟専門の敏腕弁護士だ。今回マッシーに助けを求めて来たのは、浮気の現場を押さえられて美貌の妻に離婚を申し立てられた不動産王。 実は美貌の妻は、離婚によって相手の財産を自分の物にする「離婚富豪」のプロだったのだ。圧倒的に不利な状況にも関わらず妻の弱点を暴き出して、見事勝訴を勝ち取ったマッシーだったのだが・・・
【感想】 シニカルな笑いには定評のあるコーエン兄弟の新作は、ジョージ・クルーニー×キャサリン・ゼタ=ジョーンズという、今ハリウッドで最もゴージャスな「クドい顔」の2人を競演させた1ヒネリも2ヒネリもあるラブ・コメディ。 前作「バーバー」で起用したビリー・ボブ・ソーントンもちゃっかり参加しちゃってます♪
日本ではまだ、離婚する事で相手の財産をガッポリ頂いて裕福な暮らしをするという「離婚太り」出来る女性は少ないと思いますが、場所がロスになれば状況も変わるでしょう。 この作品は、現代のロス・セレブの「結婚・離婚事情」をネタに、敏腕離婚訴訟弁護士vs離婚太りを目論む美女の丁々発止を見せる楽しいラブ・コメディに仕上がっています。
ジョージ&キャサリンの主演コンビが、この作品以上にハマる設定もないだろう・・・というくらいハマってます♪ 「敏腕弁護士は歯が命」と言わんばかりにやたら白い歯に固執するマッシー(でも展開には全く絡んでねーけど)、それからジャンジャンバリバリに自慢の巨乳をアピールした衣装で流し目をくれるゴージャスな人妻・マリリンが、視線を絡め合いながら会話をするシーンを見るだけでも思わずため息が出る事間違いなしです♪
映画冒頭のスタッフテロップ・・・ビクトリア調ちっくな絵柄のアニメーションからして「オシャレ度」高めな軽いタッチになってて、そのイメージはそのまま作品の軽妙なテンポを引き継いで行きます。
随所に笑いを散りばめ(日本人には笑いのツボがイマイチ判らないネタも多々ありますが)、実にソツがなくスタイリッシュで、2転3転する展開も「あっと驚く」程ではなくても「ほー、そー来たかぁ〜!」くらいの楽しさを感じさせてくれる作りで、エンターテイメントとしては申し分のない作品に仕上がってると思います。
ま、そんな軽いタッチのラブ・コメディ・・・と言ってしまえばそれまでで。(^-^; 酷評する部分もなければ大絶賛する程のモノでもない、ゴージャスで愉快痛快な楽しいラブコメの王道ってトコロか。
でも見て損はないっすよ。 ニヒルでゴージャスなのにちょっぴりお茶目なハンサム・ガイ、ジョージ・クルーニー@エッチな顔のおじさま♪のキャラクターがふんだんに生かされた作品として、イチオシ出来るのは間違いなし!の一作ですわ♪
コーエン兄弟は役者の配役と使い方がウマいなぁ〜・・・と、いつも思わされますわネ。
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