監督:ロバート・ロドリゲス 出演:カルロス・ガラルド コンスエロ・ゴメス ピーター・マルカルド、他 オススメ度:☆☆+
【あらすじ】 メキシコの小さな田舎町に現れたマリアッチ(歌手)の男。酒場で歌を唄わせてもらおうと交渉して回るがどこでも門前払いを食っていた。一方刑務所を脱獄したアズールは、盗んだ金を独り占めした仕事仲間だったモーリシモの手下を次々と殺して回っていた。たまたまアズールと同じ格好をしていたマリアッチはアズールと人違いされて襲われ、前に仕事の売り込みに行った酒場の女主人の所に逃げ込んだのだが・・・
【感想】 ロバート・ロドリゲス監督のデビュー作品。 1992年に弱冠24歳の時、予算77万円、撮影期間14日間で撮り上げ、製作・監督・脚本・音楽等、ほとんどを自分1人で作り上げたという正に伝説の作品です。つーか、簡単に言っちゃうと自主制作映画ってヤツです。
何故この映画をわざわざレンタルビデオ屋で検索までしてもらって借りて来て見たかと言うと・・・ 今週金曜にある「レジェンド・オブ・メキシコ」の試写会が当たったからでーす♪(←バカ) 今作品で大儲けしたロドリゲスは、その金で今作品のリメイク版「デスペラード」を制作、そしてこの春公開の話題作「レジェンド・オブ・メキシコ」はデスペラードの続編という事ですので、どーせなら「レジェンド〜」の元ネタを押さえておくのは映画好きとしてマナーかな?なんつってな♪
ホント言うと、単にジョニデが好きなだけなのよ! ジョニデが出てる映画見るのに訳判んなかったら悲しいから、予習しておこうと思っただけなのよ!!(←やっぱりバカ)
さて。本作についてですが。 一言で言うと、本当にめっちゃ安い作りなんですわ!予算が少ないからってのも勿論あるんだろーけど、それだけじゃない何か内側からフツフツと湧き上がるような安っぽさ・・・と言うか、B級感が映画を支配しているんですわ。
全く意味不明なマリアッチの夢のシーンが無意味に挿入されていたり、どーでもいい人形や置物のアップがあったり、笑わせたいんだかマジなんだかよく判らないよーな効果音に妙にこだわってみたり・・・ 映画中に使われてるBGMなんて、ちょっと安めのアダルトビデオみたいなんだもん!(爆)
今では超進化系として「マトリックス」シリーズ等で多用されている、「アクションシーンをスローモーションで流す」という手法にトライしています。 低予算ながら、いかに迫力あるアクションシーンを撮ろうか・・・という工夫なんだ思いますが、劇場公開時にこの作品を見ていたらきっと新鮮な感動が得られたんではないだろうか?とは思いますね。
主人公のマリアッチを演じているカルロス・ガラルドという俳優さん(ぴよは全く知らない)が、結構役柄にハマってる感じがしますわ。頼りなさげで目付きが妙に色っぽくて、ちょっとベビーフェイス系。母性本能くすぐられるタイプかも♪ 彼の歌とギターがまたどーしよーもなくヘタクソなんだけど(笑)、映画中では拍手喝采だぜ!
映画のラストシーンを見ると、いかにも続編が作れそうな終わり方をしているんですよね。 これってロドリゲス君(当時弱冠24歳)は、デビュー作にして既にこの作品の続編を作る事を視野に入れて製作していたという事なんでしょうか!? 全く持って野心家で妄想癖の激しいロドリゲス君。予算をふんだんに貰ったロドリゲス君の野心と妄想を存分に満足させてくれる作品であろう「レジェンド・オブ・メキシコ」が、益々楽しみになって来ました!(笑)
でも、この作品に限って言えばロドリゲス・ファンが見ればそれでいいという作品だと思う。(^_^;)
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