監督:アーロン・ブレイズ、ボブ・ウォーカー 声の出演:ホアキン・フェニックス(キナイ) ジェレミー・スレアズ(コーダ) リック・モラニス(ラット)、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 昔々、まだ人間が自然と共存し動物達の精霊に守られていた時代、子熊のコーダは母熊とはぐれて1人「サーモン・ラン」を目指して旅をしている途中、不思議な熊「キナイ」に出会った。実はキナイは自然の掟を破ったために熊に姿を変えられた人間だったのだ。人間の姿に戻る為に「大地と光が交わる場所」を目指して旅をしているキナイに、「そこならサーモン・ランの近くだ」と案内役を買って出たコーダ。かくしてコーダとキナイの珍道中が始まるのだが・・・
【感想】 ディズニー映画の最新作。自然界の動物を主人公に据えた作品は、ディズニー・スタジオ製作の作品としてはライオン・キング以来10年振りなんだそーです。一々注釈垂れなくても映画ファンなら区別付いてると思うけど、この冬アホみたいに売れた「ファインディング・ニモ」はディズニー映画ではあるけど製作はピクサー・スタジオですからね。
この作品、ちょっと変わった試みがされています。 映画冒頭からあるシーンまでは、スクリーンサイズがいわゆる一般家庭用TVのサイズになっていて、途中で通常の映画スクリーンサイズに切り替わるという趣向を凝らしています。 どの部分でスクリーンサイズが切り替わるか、というのがミソなのはよーく判りますが、正直言ってこの演出は余り意味をなしていないような気がしたんですけどね。(いきなり吠え。笑)
どう転がってもディズニー・アニメーションなんだから、内容について今更アレコレうんちく垂れても仕方ないと思っているひねくれもののぴよにとって、やっぱり評価すべきは映像部分になってくる訳ですが、「ファインディング・ニモ」見た後ではどうしても見劣りしてしまいますよ。 ファインディング・ニモを見ていなければ、充分及第点の付けられる映像になっているとは思いますが、この世の中でニモを見ないでブラザー・ベアだけを見るというディズニーファンが一体どれくらいいるんだか(笑) 逆に言えば、ブラザー・ベアは見なくてもニモは見るという人なら沢山いるでしょうがね。
内容的には、超お子様推奨作品に間違いないです。お子のいるご家庭には景気よくオススメ出来る1本です! 人間と動物の共存、自然を愛し動物を愛し、動物のむやみな殺生はいけません。相手を慈しみ友情を育み、窮地に立たされた仲間を命懸けで助ける麗しい愛・・・何から何までステキな情操教育間違いなしの大感動スペクタクル!!
・・・って、今更人生の辛酸舐め尽くしたひねくれ者の大人が見てどーするよ?(^_^;) 見て気分が悪くなるよーな話じゃないから「損した!」とは言いませんがね、映画中ずーっと冷めた目でスクリーン見ながら「子供達よ、心行くまで楽しむがいい・・・」と思っていたぴよは、何か精神に問題があるのでしょうか?(涙)
一応クライマックスにちょっとしたヒネリがあるのですが、これはぴよに言わせると「シュレック」の使い回しだね。 1度楽しませてもらった「落とし」の亜種では2度目は驚かないし・・・正直言ってこの展開はちょっと見えた。
子供には間違いなくオススメ出来るんだけどなぁ・・・純粋な心を持った大人の方の感想をお聞きしたいです(苦笑)
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