2004年02月13日(金) |
幸せになるためのイタリア語講座 |
監督:ロネ・シェルフィグ 出演:アンダース・W・ベアテルセン ラース・コールンド アン・エレオノーラ・ヨーゲンセン、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 デンマーク、コペンハーゲン近郊のとある町。ここに家族、恋愛、仕事、様々な悩みを抱える6人の男女が、ちょっぴりうつむき加減に生きていた。その6人がひょんなきっかけで週に1度のイタリア語講座に集って来た。 講座に通いながら触れ合って行く内に、彼らは何かが少しずつ変わって行くのだった。
【感想】 デンマーク映画。デンマーク映画ってあんまり見た事ないかも?だから出演してる役者さんも見覚えがないわ。 本作は第51回ベルリン国際映画祭銀熊賞をはじめ全4部門受賞、アメリカでも半年間ものロングラン上映を果たし、大ヒットした作品なんだそーですわ。
映画冒頭6人それぞれの日常がアトランダムにバラバラに描かれている。 その6人を最終的に繋げていくのが「イタリア語講座」という訳で、見ていて「ラブ・アクチュアリー」を彷彿とさせる作りですね。つーか、こっちの作品の方がラブ・アクチュアリーよりも先に製作されてんのか?(^_^;)
そんな訳でどうしても「ラブ〜」と比較してしまうのですが、「イタリア語講座」の方がちょっと最初の6人のエピソードがかったるい感じがした。「ラブ〜」よりももっと「フツーの人々」の日常なんだけど、何て言うのか・・・あまりキャラクターにもエピソードにも魅力を感じなかったって言うのか。
それが俄然面白くなって来るのはジャンジャン人が死に始めてから(笑) つーか、この手の映画では普通考えられないんだけど、恋愛モノでありながら結構ハードに人がバッタバッタ死んじゃうんだよね。しかもその死に方ってのもかなりトラウマの残りそうな。(つーか、明らかに犯罪ってのもあったし!) 人がジャンジャン死ぬ割に、不思議な事に殺伐とした感じは全くない。 死に至るまでに、彼らが懸命に家族の為に尽くしていた事を観客は知ってるし、その家族が足かせになっていた事も観客は知っているからかもしれない。「逝っちゃって良かったんぢゃん?」くらいの気持ちになっちゃうんだよね(をい)
紆余曲折があって舞台はベニスに移るんだけど、ベニスに行った辺りで一気に恋愛モード加速。 ここまで来るまでにも結構笑わせてくれる小ネタがチョロチョロ出て来るんだけど、ぴよのお気に入りキャラはイタリアンレストランで働く女の子「ジュリア」 とっても敬虔なクリスチャンで、常にマリア様に祈りを捧げてるんだけど(とは言っても自分の都合のいいお願いばっかりしてんだけどね。笑)、ベニスでの告白シーンはとってもチャーミングで可愛かった♪
みんなが少しずつ前向きになって、少しずつ変化して、少しずつ歩み寄って、そして少しずつハッピーになって行く。 いい話だとは思ったんだけど、何かピンと来なかったっつーか・・・映画中、ベニスで通りがかりの人が撮ってくれた集合写真同様、この映画のエピソードもまとまってはいるものの少しボヤけてる感じがしたんだよな(苦笑)
何か1つ際立つエピソードとキャラがいた方が、話が締まったかもしんないなーってね。
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