ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2004年02月07日(土) ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還

監督:ピーター・ジャクソン
出演:イライジャ・ウッド
    ショーン・アスティン
    ヴィーゴ・モーテンセン、他
オススメ度:☆☆☆☆☆


【あらすじ】
冥王サウロンの指輪を葬る旅に出てバラバラになってしまった仲間達。フロドとサムはゴラムの案内で滅びの山に近付いていたが、指輪を取り戻したいゴラムが密かに策略を練っていた。
一方ヘルム峡谷での戦いに勝ったアラゴルン達はようやくピピン&メリーと合流した。再会を喜んだのも束の間、サウロンが人間の国・ゴンドールを襲うらしいと知ったガンダルフは、ゴンドールの執政デネソールに忠告するため、ピピンを連れてミナス・ティリスの都へ向かったのだが・・・


【感想】
世界中で大ヒットした「LOTRシリーズ」の完結編。堂々3時間40分の上映時間ですぜ!心して見よ!!

さて、いきなりですがこの作品の「オススメ度」は参考にしないで下さい。
何故ならこのシリーズは超お気に入りなので、劇場で鑑賞出来たという感動だけで既に☆5つ確定しちゃってます。この映画に全く興味のない方とか、まさかと思うけど「旅の仲間」も「二つの塔」も見ないでいきなり「王の帰還」を見ちゃった方は、きっと全く感想が違うでしょうしネ。
・・・つーか、いきなり「王の帰還」だけ見るヤツっているのか?見てもさっぱりわかんないよねぇ。(^_^;)

この作品は「指輪を葬る」という主軸があって、それに付随するこの時代―「中つ国」の第3期から第4期に移行していく激動を平行して描いているという二重構造になっているのは、今更説明するまでもないでしょう。
主軸の「指輪を葬る話」と付随する「中つ国の激動の話」の両方を大団円に持って行かなければならないので、そりゃー上映時間も長くなる訳です。

で、見てて3時間40分は長過ぎましたか?
ぴよは全然長さを感じなかったんだけどネ・・・って、この映画シリーズ好きで好きで仕方ないって人なら、長過ぎてつまらなかったって言うヤツはいないでしょう。いる訳ありませんや。(笑)

何度も何度も書いて来たけど・・・本当にこの作品の映像の素晴らしさ、時代の描き込みの緻密さ、魅力的なキャラクター、そして壮大なスケールには「感動」の一語しかありません。
今作の副題は「王の帰還」、要するにアラゴルンがナルシルの剣を手にして、本来継ぐべきゴンドールの王として復権するというのが大きなネタになってます。

が。

今作で1番活躍し、尚且つ1番感動を呼び起こした人物・・・それは「サム」を置いて他にいないでしょう。

食い意地がはって、鈍重で、フロドの足を引っ張るばっかりだったサム。
そのサムが「二つの塔」編で格段に成長し、己のなすべき役割を魂が悟り、そして「王の帰還」編で全とうする。
フロドに誤解されて悔し涙に暮れるサム、それでもフロドを助けようと後を追うサム、そしてもはや自力で歩く気力もなくしたフロドに「貴方に課せられた負荷を負う事は出来ませんが、貴方を背負う事は出来ます」と言って、フロドを背負いながらモルドールの山を登るサム。
サムの存在無くして「指輪物語」の完結編は有り得なかったと言っていい。

「二つの塔」編でその友情の結束を固くした「ギムリ&レゴラスコンビ」の掛け合いも楽しい。
生きるか死ぬかの決戦の中、倒した相手の数を競い合う姿に微笑みながらも清々しさを感じた人も多いでしょう。

素晴らしい映像と素晴らしい役者の演技、演出に支えられた、映画史に残る名作。

ただ、指輪の決着が着いてアラゴルンが即位した後の顛末が・・・
原作を結局読む事なく全編見たぴよにとっては、多少冗長な感じがしなくはなかったです。
あのシーンを端折って上映時間を少し短縮しても、作品の質に変わりはなかったとも思えますが・・・
ラストシーンのフロドの何とも言えない微笑をスクリーンで見た人なら、きっと満足して劇場を後に出来るでしょう。

幾人もの映画人が映画化を試みたものの成し得なかった伝説の名作。
それを、ここまで映像に蘇らせる事が出来た現代の映像技術、そして優秀なスタッフとキャストに、一介の平凡な映画ファンでしかないぴよですが、心から賛辞と拍手を送りたい。

ありがとう。ロード・オブ・ザ・リング。






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