監督:キム・テギュン 出演:チャン・ヒョク キム・スロ シン・ミナ、他 オススメ度:☆☆−
【あらすじ】 キム・ギョンスは幼少時代に雷に打たれた事がきっかけで特殊な力を得たものの、自分で力をコントロール出来ずに今まで8回も高校を退学になって来た。これがラストチャンスと心して転校して来たのが「火山高」だった。ところがこの「火山高」は、学園の覇権を巡り生徒同士の争いが常に渦巻くとんでもない学校だったのだ。 尚且つ教頭が実権を握ろうと画策し、校長が持っている武術の極意を記したとされる秘伝書『師備忘録』を手に入れるために、学園ナンバー2のチャン・リャンと手を組んだ事で益々混乱を来たして行くのだった。
【感想】 随分予告編は見まくって、「見なきゃ、見なきゃ・・・」と思ってる内に公開終了になっちゃった映画。 DVDレンタルで(旧作1本100円デーだったし♪)ようやく鑑賞。
この作品、丁度「マトリックス」でみんながド肝を抜いたワイヤーアクションやCGアクションにワクドキ☆状態の頃に作られてる映画なんですよね。だから、マトリックスの焼き増し状態のアクションてんこ盛りになってる。
きっと劇場公開時に見ておけば「ほほー。この映画もなかなか頑張ってるねぇ♪」くらいの感想が持てたのかもしれないけど、既にマトリックスを踏襲した似たり寄ったりのアクション映画がごまんと世に出ている今見ても、何の驚きもなければ何の新鮮味もない、単なる「有り得ないすっ飛んだアクションを見せて、観客を驚かせよう」という意図プンプンの映画、それだけになってしまう。(^_^;)
話は、廃頽しまくった「火山高」という高校で生徒やら教師の覇権争いが繰り広げられていて、そこにたまたま転校して来たこれまたとてつもなく強い生徒が巻き込まれて収拾着かなくなって行く・・・というアクションコメディ。
まあ、設定とかキャラの描き込みとか展開の齟齬とか、そーいう事は全部忘れて下さい(笑) とにかくこの映画は、ワイヤー&CGアクションを楽しむ為に強引に話を作り上げた・・・というだけの作品です。 もっと簡単に言えば、映画界で今出来得る(当時出来得る)CG処理の最先端見本市だと思っていただければ(笑)
そんな訳で、映画を見ながら終始思っていた事はただ1つ。 『劇場公開時に見ておけば、もうちょっと楽しめたかもしれないよなぁ〜』 ・・・これだけです。(をい)
まあ、そこそこ楽しめるように作ってありますし、出演キャラも結構可愛かったりしてソツがないんですが。
映画見終わっても、シナリオ自体に思い入れの出来る部分は1つもなく、ただただ派手なCGアクションだけが目に焼きつくという、典型的「映像だけに頼ったクソ映画」の見本帳みたいな状態になっちゃいましたね。(^_^;)
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