2003年12月25日(木) |
バグダッド・カフェ 完全版 |
監督:パーシー・アドロン 出演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト ジャック・パランス CCH・パウンダー、他 オススメ度:☆☆☆☆☆
【あらすじ】 ロス郊外の砂漠地帯。この地に旅行にやってきたドイツ人夫婦が喧嘩別れをして、妻のジャスミンは1人スーツケースを引きながら、砂漠のド真中にある小さなモーテル「バグダッド・カフェ」にやって来た。女主人は働かない夫や貧しい生活にいつもイライラ。モーテルに長逗留している客達は家族同然だが、その空気は常に澱んでいた。 ジャスミンの存在に最初は胡散臭さを感じて敬遠していたバグダッド・カフェの女主人達だったが、次第に彼女の存在が絶対不可欠なものになって行くのだった・・・
【感想】 メリークリスマス! みなさんどんなクリスマスをお過ごしでしたか?
さて、この映画は感想をUPしようか非常に迷ったのですが・・・ と言うのも、基本的にこの映画感想は「初見の映画」の感想をUPするというのを信条にしていたんです。 しかしながら、本作は常々映画好きの方から「好きな映画は何ですか?」と聞かれてまず最初にタイトルを挙げる作品。ぴよが数多く観た映画の中で、この映画がピカイチお気に入りの映画なんです! 既に何度も何度もレンタルして観ていて、とにかく好きで好きでたまらない一作だったんですよ。
初見じゃないのに感想UPするのはどうだろうなぁ・・・と思っていたんですが、実はDVDをずっと探していたんですけど、なかなか手に入らずにあちこちで「バグダッド・カフェのDVDが欲しい」とアナウンスしまくっていたら、このたびクリスマスプレゼントに・・・と探して下さった方がいらっしゃって(本当にありがとう!!)ようやく手元にする事が出来たんです! 勿論速攻で観ました!! 観たからにはどうしても感想を書きたくなる・・つーか、まだ観てない人は直ぐに観ろ!!(笑)
赤や黄色がかった独特の映像。 その中で一際鮮やかな青い空と緑の壁。 わざと斜めにカッティングされた画像や古ぼけた質感。 そこに流れる「コーリング・ユー」の切ないフレーズ・・・
何もかもが、細胞の一つ一つをジワジワと癒して行く不思議な不思議な空間を産み出している。
この映画に出演している役者さんを、ぴよは誰1人知らない。 けれど、この映画に出演している誰もが必要不可欠で、誰が欠けても成り立たないし、誰が増えても成り立たない。 一見不必要に思える小さなエピソードすら愛惜しくなる、淡々とした展開。
淡々としながらも、ドイツ人の太っちょオバサンに誰もが知らず知らずの内に癒されて行くのよ・・・
この映画を観ると、いつも「明日も頑張ろう!」っていう気持ちになる。 人生に疲れた時、仕事に嫌気がさした時、好きな人にフラれて落ち込んでいる時、どうにもテンションが下がって生きているのがイヤになっちゃうくらい心がダウンしちゃってる時・・・弱ったぴよの心にこの映画はいつもいつも元気と勇気と活力を与え続けてくれていた。
詳しい映画の内容や細かい描写についてのコメントは、この作品については敢えて避けます。 とにかく観て欲しい。そして癒されて欲しい。
この映画のDVDを、クリスマスという世界の一大イベントの日に手に入れる事が出来た事を心から感謝したい。 このDVDはぴよの一生の宝物です。 まだこの映画を知らない映画ファンの方、是非今年のお正月にヒマがあったら探して観てみて下さい。
ぴよが「映画って本当にステキだよなぁ」と最初に感じた、ぴよが映画にハマるきっかけを作ってくれた作品です。
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