ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2003年12月11日(木) コール

監督:ルイス・マンドーキ
出演:ダコタ・ファニング
    シャリーズ・セロン
    ケヴィン・ベーコン、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
エリート麻酔医の夫、美しい妻、そして愛らしい娘。1点の曇りもない幸福な家庭が不幸のどん底に落ちる―娘が誘拐され、出張先で夫が、そして自宅で妻がそれぞれ監禁された。犯人グループは過去4回同様手口で誘拐に成功していた。
ところが犯人グループに誤算が生じた。誘拐した娘が重度の喘息持ちで、発作が起こって3分半以内に処置を取らなければ娘が死んでしまうというのだ。


【感想】
グレッグ・アイルズのベストセラー小説『24時間』の映画化。
誘拐される娘「アビー」を演じるのは「アイ・アム・サム(2002年6月8日の感想参照)」で爆発的人気を博した、今ハリウッドでハーレイ君と肩を並べるドル箱子役、ダコタ・ファニングちゃん。

そもそも誘拐というのは、苦労が多く身代金を取る事が非常に困難な上、犯人逮捕率が異常に高い。しかも逮捕されれば量刑は極めて重いという、要するに「最も割に合わない犯罪」のトップに数え上げられる犯罪だと思う。

その割に合わない犯罪を・・・

誘拐する子供だけでなく両親をそれぞれ個別に監禁する事、
身代金の受け渡しに両親を使う事、
24時間という極めて短い時間に済ませる事、
更には、決して子供を殺さないで両親の元に返す事で「今後警察に通報したらせっかく生かして返した子供を必ず殺すぞ」と脅して、誘拐後も自分達の身の安全を確保する事によってこの犯人グループは困難な誘拐をまんまと成功させている。この手口は実に鮮やかだし、ナイスアイディアだと思う!
(今後この映画を見たどこかのおバカがマネしない事を切に祈ろう。苦笑)

でもこの映画の中で1番府に落ちないのは、過去4回も同じ手口で成功させて来た誘拐を、何故5回目にして身代金目的以外の理由で誘拐してしまったのか、という事だ。
自分の人生に深く関わり合いのあった家族の子供を誘拐すれば、いつか足が付いてしまうのは目に見えている。
加えて言えば、普通ここまで完全誘拐を成功させて来た犯人グループなら、ターゲットにした家庭の子供の既往症や病歴くらいは下調べしておくのは基本だろうと思う。

もし「身代金が目的ではない」という設定を大切にしたいなら、この誘拐が初回だという設定の方がしっくり来るし、あくまでも完全誘拐を成功させて来た犯人グループが、思わぬ誤算から生じるほころびを強調したいなら、ターゲットとの家族と妙なしがらみを作らない方が自然だったと思う。

そこら辺りの「基本設定」が、思いっきり破綻しちゃってるんだなぁ〜(^_^;)
だから映画見てて「ホントにコイツら、今まで4回も誘拐成功させて来たのぉ?」って疑いたくなっちゃう(笑)

誘拐のトリックは非常に面白くて、このトリックは評価出来るんだけど・・・
その「完全誘拐」を成功させて来た犯人グループってのが、リーダーはただのセクハラおやぢ、その相棒はやたらにメロウで子供に肩入れしちゃう女、そして1番肝心の子供を監禁する役目を仰せつかったのが「ノータリンのデブ」ってんじゃーお話になんないぢゃないですか!(あうぅ。今日も無茶苦茶言ってるぅ〜)

原作はどーなの!?
きっとこんな話じゃないのよね?
よくある「映画ならではの脚本」で大失敗しちゃってる例なのよね?(^_^;)






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