2003年12月04日(木) |
チャーリーと14人のキッズ |
監督:スティーブ・カー 出演:エディ・マーフィ ジェフ・ガーリン スティーブ・ザーン、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 チャーリーは広告会社に勤めるエリートサラリーマン。家庭を顧みないで仕事に没頭する典型的ワーカホリックだった。ところが自分の担当部署が閉鎖になってリストラされてしまったのだ。不況で次の就職先も見つからないチャーリーは、一緒にリストラになった親友フィルと共に自宅を使って保育園を開園する事にしたのだが・・・
【感想】 エディの新作は子役がジャンジャン出て来るファミリー向けハートウォーミングストーリー。監督はエディの代表作にもなっている「ドクタードリトル2」のメガホンを取ったスティーブ・カー氏。 ・・・ぴよは「ドクタードリトル」シリーズを実は見てないのですが。(^_^;)
常々この「ぴよの映画めった斬り」で、エディの映画を見る度に書いて来た事ですが、ぴよは昔は本当にエディが大好きだったんだけど、何本も何本も彼の出演映画を見る内にすっかり「エディ・マーフィ」というキャラクターに飽きてしまったのだ。 小気味良いトークも、同じパターンが続くとただの「畳み掛けるようなマシンガン・トーク」にしか感じないし、相方を小バカにするようなキャラクターばっかりでワンパターンだし、正直言ってもう彼は終わったな・・くらいに思ってた。
でも、この映画に出て来るエディは今までのキャラとはまるで違う。
エディは決して「同じパターンの役しか演じられない大根役者」ではなかったのだ。決してブルース・ウィリスのコメディ版ではなかったのだ。(ブルース・ファンの方、ここは軽く読み飛ばして下さい。苦笑)
正直言って、予告編見た時は「あぁ、エディも自分の名前だけぢゃ観客呼べないから、ついに子役を相方にしてファミリー層を取り込むしか方法がなくなっちゃったんだなぁ・・」くらいにしか思ってなかったんだけど、今回この映画のエディを見てぴよはそれが間違いだったと、エディに「今までヒドい事言ってごめんよ・・」と誤りたい。 (いや、別にぴよが誤ってもエディはそもそも相手にしてくれてないんでしょうけど。笑) 彼はいい脚本に恵まれれば、まだまだ自分のキャラクターを生かせる素晴らしい役者さんだと改めて認めるよ。うん。
話もなかなかまとまっていて楽しい。 笑わせる部分はきっちり押さえ、この映画に出演している役者の代表作ネタをさりげなく会話に盛り込んだ「お約束ギャグ」も映画ファンには嬉しい限り♪ 展開的に「そりゃねーだろ」と思うような設定も無きにしも有らずだけど、それを補って余りあるステキな話だった。 ただの「子供絡みのドタバタ・コメディ」ではなく、きちんと映画の中で子供も大人も成長して行く。 手の付けられなかったクソガキがお行儀良くなるだけだったらハート・ウォーミングストーリーとは呼べない。子供が成長する過程に携わりながら大人達も改めて自分を見つめ、そして成長して行く。 誰が見ても納得出来る、かなり練られたいい脚本だったと思う。
子役の人選も良かったね。 チャーリーの息子「ベン」を演じた子役、カーマニ・グリフィン君はめちゃ可愛かった!他にも気になる子役がチラホラ・・園児の1人にプラチナブロンドの妙に美少女の子役がいて、「ダコタ・ファニングちゃん(アイ・アム・サムに出てた超美少女子役)に雰囲気似てるぅ〜」と思ってたんだけど、公式HPで調べたら名前が「エル・ファニング」だった。これってやっぱり・・・ダコタ・ファニングちゃんの妹だよねぇ?
今までぴよの映画めった斬りを読んで、「同感〜!私もエディの演技には飽きたと思ってたのよぅ!」と思っていた方、是非この作品を見て欲しいです。 ある意味平凡でエディらしい毒が抜けちゃってる・・・と言えなくもないですが、エディはこんなほのぼのした映画に出ても違和感なく演じられる、まだまだ演技の幅のある役者さんなんだよーと、再発見出来る事請け合いですヨ♪
色んな人にこの映画を見て、楽しんでもらって、そしてエディをみんなで復活させよう!! ・・・ってここでぴよが叫んでも、たぶんみんなエディに飽きちゃって見てくれないんだろうなぁ〜(苦笑)
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