2003年12月02日(火) |
ミッション クレオパトラ |
監督:アラン・シャバ 出演:モニカ・ベルッチ ジェラール・ドパルデュー クリスチャン・クラヴィエ、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 紀元前52年エジプト。自己中で傲慢でワガママな女王・クレオパトラは、愛人のローマ皇帝シーザーの鼻につくプライドの高さにブチ切れ、「90日間で貴方に素晴らしい宮殿を作ったら、エジプトの民が世界1偉大だと認めろ」と約束させた。 建築を依頼されたのは前衛建築家のニュメロビス。3ヶ月で宮殿を完成させなければワニのエサにされてしまうニュメロビスは一計を案じ、魔法の薬を調合するパノラミックスを尋ねてガリアに向かった・・・
【感想】 フランスで2002年興行収入NO.1、フランス映画史上最大の総制作費60億円、フランス人の実に4人に1人が見たという驚異の大スペクタクル・フレンチコメディ。原作はルネ・ゴッシーニ&アルベール・ユデルゾ氏の人気コミック「アステリックス&オベリックス」シリーズの同名タイトル作品。
何しろあのモニカ・ベルッチがクレオパトラですから! 似合い過ぎ♪めちゃキレイ♪衣装もすっごい♪ステキ過ぎ♪ タイトルに「クレオパトラ」って入ってるから、クレオパトラが主役と思ってたら、あくまでも映画の中心は宮殿建築に関するドタバタ。それでもモニカちゃんがすんごい衣装で登場する度に、思わず溜息出ちゃったもんねぇ〜♪
で、その問題の「おフランス・ギャグ」ですが。 フレンチコメディというと思い出すのが「ル・ブレ(2002年8月22日の感想を参照)」での大落胆ですが、この映画のギャグテイストはかなりぴよ的に高評価です♪・・って、ル・ブレの時に散々おフランスギャグが理解出来ないって吠えまくったくせに、一体どっちなんだよ!っていうツッコミはやめてぇ〜ん(^_^;)
誰が見ても判り易いドタバタギャグ系から、判る人だけ楽しんで♪という小技ギャグ、更に有名映画や名画等のパロディギャグまで、ありとあらゆるギャグパターンを網羅して、どんなタイプのおバカ映画好きにも対応したマルチコメディ映画になってて嬉しい限り♪ スフィンクスの鼻が落ちるシーンなんて、ぴよは嬉しかったなぁ!個人的な事ですが、今年7月にエジプトに旅行して実際にスフィンクスを見た後だっただけに、このネタはかなり気に入ったわネ。
基本的にフランスが作ったコメディ映画ですから、クレオパトラだろうがシーザーだろうがエジプト人だろうが、とりあえずフランス語で通しちゃってますけど、はっきり言って英語で話されるよりも好感持てちゃったもんね(笑) 「最新ハイテクを導入」とか言って人力エレベーター作っちゃったり、「コンタクト落としちゃった」なぁんてギャグまで入れて、設定なんてハチャメチャ・・・と思いきや、「エジプトの民が世界1だ!」と豪語するクレオパトラに対し、シーザーに「だって君はギリシャ人じゃない」とツッコミを入れさせる芸の細かさには頭が下がります。 (この会話の意味が判らない人は、もう一度世界史の教科書を読み直しましょう。苦笑)
知性を感じさせるギャグで人を本気で笑わせるのは難しい。 その点、この映画はその難しい落としドコロをきちんと抑えていたのは、非常に好感が持てたわ。 おフランス・ギャグをちょっぴり見直しちゃったわネ♪
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