2003年11月26日(水) |
木更津キャッツアイ 日本シリーズ |
監督:金子文紀 出演:岡田准一 櫻井 翔 薬師丸ひろ子、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 21歳にして余命半年の宣告を受けた「ぶっさん」―奇跡的な蘇生をして周囲を驚かせた半年後、ぶっさんはまだまだ絶好調だった。連日野球とビールに明け暮れていた所、氣志團が地元木更津で大規模なロックフェスティバルの開催を計画し、そこでキャッツ達が氣志團の前座としてステージに登場することに。 そしてひょんな事で知り合った、韓国パブで働く美女「ユッケ」と出合ったぶっさん。ユッケに運命的な恋をしたぶっさんの最後の夏が今始まったのだ・・・
【感想】 2002年1月〜3月にTBS系で放送された連続ドラマ『木更津キャッツアイ』の映画化。 映画化に当たり、スタッフはTV番組作成当時のチームそのまま、キャストもドラマ時代のまま起用しているらしい。 ・・って、こんなドラマがあった事を全く知らなかったんですけどネ。(^_^;) (どーやら映画の大ヒットに気分良くしたTBSが、各地方局で順次再放送を予定しているらしい)
TV番組でウケて→後の映画化、というパターンは「踊る大捜査線」等で既にお馴染みですが、基本的に「木更津キャッツアイ」はTV番組時代には、大して視聴率も高くなかったそーだ。(笑) だったら何故今そんな低視聴率番組の映画化をする? ・・・これは、たぶん今になって超売れっ子になった「クドカン」こと、宮藤官九郎氏が脚本を担当していたという事がその大きな要因の1つになっているんだと思う。
TV番組時代はどうだったのか判らないけど、少なくとも映画版では色んな人がチョイ役で出演していて、芸能人好きなみなさんのハートを鷲掴みにしてくれている♪ 誰がドコでチョイ出演してるかを、探すだけでも楽しめるでしょうな。うん。
話もね、結構面白かったよ! ただのアイドル映画とはまるで違う・・・アイドルだろーが大物俳優だろーが、キャリアなんて関係ないねっ!やってもらう時にはきっちりやってもらおーぢゃないの!的、突き抜けた「おバカ感」が全編漂っていて好感が持てる♪
が。(←もうお約束になってますわね)
この映画は、TV番組時代の内容を全く知らない人が見てはいけないモノでした。
とにかく主人公グループ「木更津キャッツアイ」の人間関係や個々のキャラの横顔、設定、周囲のキャラの説明、状況、立場、諸々の説明が全く映画中にないのだ。 あくまでも「TV版のファンの方のために」という作りで押し通している。
よって、映画前半・・・もっと言えば映画のかなり進んだ所に来るまで、ぴよは誰が何で、何がどーなのかが全く把握出来ず、フィルムを巻き戻すように映画の展開が前後していくのをボーッと見ながら (ちなみに映画館内は女子高生の大群がいて、一々キャーキャー騒いでいた) ただただ「なんだろう?この異常な盛り上がりは…」と絶句するしかなかった。
ただ、やはりクドカンの脚本は面白いと思ったね。 なーんにもこの映画(TV番組)の知識のないぴよでも、結構楽しめる所は楽しめたんだから、やっぱり相当面白い話なんだろうなぁとは思うよ。うん。(かなり微妙な表現ですが。苦笑)
今後この映画を見る予定のある方で、しかもTV番組版を全く見た事がない方は・・・ とりあえず公式HPの『木更津キャッツアイ』とは?という項目だけでも読んでから見に行った方が賢明でしょう。
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