監督:ジェラール・ピレス 出演:スティーヴン・ドーフ ナターシャ・ヘンストリッジ スティーブン・バーコフ、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 リーダー・スリムを筆頭に、オーティス、フランク、そして紅一点のアレックスの4人は超一流の銀行強盗集団。知性と計画性と運動能力、冷静な判断力とチームワークで、難攻不落の銀行からまんまと大金をせしめたのだ。 とある銀行を襲ってせしめた大金の中に、2000万ドルの無記名債券を見つけたスリム達。ところがこの無記名債券はシンジケート絡みのヤバイ金だったのだ。おまけに何者かに「自分達の素性を警察に通報されたくなければ、廃棄処分となる高額紙幣を奪え」と脅迫されてしまったスリム達。彼らに選択の余地などなかった・・・
【感想】 本来なら今年の夏に公開予定だったのに、人気映画に押されまくって上映館の確保が出来ず、ようやく12月公開にこぎつけた作品。監督は「TAXi」シリーズでお馴染みジェラール・ピレス。
「トリプルX」辺りから俄然人気の出て来たXスポーツを駆使して、アクションを小気味良くスタイリッシュに見せるやり方は、TAXiでメガホンを取るピレス監督ならお手のモノでしょう。 映画冒頭からローラーブレードで街を疾走したり、橋の上からダイブしてパラセイルで逃走、派手なカーチェイスに火薬芸まで、アクション映画で観客が見たい全ての要素を余す所なくふんだんに見せてくれる♪
上映時間も1時間20分ちょっとで、ぐいぐい引っ張ってダレずに終わらせる潔さはアクション映画としてハナマルだと思うものの、キャラクターの描き込みや設定に関しての説明を全部端折っている為に、まずからして「何故コイツらは強盗集団なのか?」「コイツらはどういう繋がりのメンバーなのか?」「何が目的で強盗を始めたのか?」等、映画冒頭から疑問符が飛び交いまくり、そして最後までその答えがないってーのはどーなんだろ?(^_^;) ま、説明なくてもアクションが派手だったらそれで楽しいからいいんだけどサ。
主人公の銀行強盗集団チームの横顔が全く判らないから(だけではないと思うんだけど)、正直言って主人公グループに全く魅力を感じない。特に紅一点のアレックス嬢、せっかくの紅一点なのにまるで魅力を感じられない。 ヤローばっかりだと絵的に見てて面白味がないから、必要もないけどオンナ1人加えておきました♪と言わんばかりの役ドコロでは面白味に欠けるぢゃーないか!
まあ、そうは言ってもこの手のジャンルは「いかにアクションがエキサイティングか」 これさえ押さえてあれば、話が凡庸で目新しいモノが何一つなくても、キャラクターが魅力的じゃなくても、きちんと楽しませてもらえるので及第点は付けられます(笑)
ぴよは個人的にこーいう映画を「愛すべきニワトリ映画」と呼んでいる。 「映画を見終わって3歩歩いたら内容を忘れてしまう軽〜い映画」を、最大の賞賛を込めてこう呼んでいるのですが
正にこの映画は「ニワトリ映画」の王道です♪
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