2003年10月06日(月) |
巌流島 -GANRYUJIMA- |
監督:千葉誠治 出演:本木雅弘 田村 淳 西村雅彦、他 オススメ度:☆+
【あらすじ】 1612年、現在の山口県下関市近くの無人島・舟島(後の巌流島)で、佐々木小次郎と宮本武蔵の伝説の決闘―現在「巌流島の戦い」と呼ばれる―が行われようとしていた。宮本武蔵はこの決闘に圧勝したとされているが、後の武蔵はこの戦いについて多くを語ってはいないし、彼の晩年に書かれた「五輪書」においても、この戦いについて一切触れていないのだ。また、この決闘を境に武蔵は闘いのスタイルや芸術に対する趣味嗜好が大きく変化したともいわれている。いったい巌流島で何があったのか?
【感想】 日本テレビが手掛けるオリジナルムービーの第1回作品。宮本武蔵はNHK大河ドラマやコミック等で取り上げられていて、今正に旬の素材。この「英雄視」されている宮本武蔵が、実はとてつもないワルだったとしたら?・・・という、一風変わったアプローチなんですが。
2時間ドラマの特番モノで充分です。
いきなり結論を書いちゃったから、もう感想書く事なくなっちゃったぢゃ〜ん。(笑)
TV局が作る映画ってのは、どーしてこんなに陳腐なんでしょうか? 「踊る大捜査線」でフジが一山当てたのを横目で見ていた日テレさんが、ちょっと色気出して「自分達も大ウケするよーな映画作っちゃおうよ♪」って欲かいちゃったんでしょうか? 何にしても、話はつまんないし、見せ場は面白くないし、とにかく溜息モノですわ。
モッくん(って今も言う人、いる?)はかなり頑張って「汚くて下品な」宮本武蔵を作っていましたが、どーもしっくり来ません。映画冒頭からセリフがかんでて何言ってるのか今1つ判んなかったりして(苦笑) 西村雅彦が演じる佐々木小次郎はなかなか面白かった。小次郎のキャライメージを、西村雅彦氏のお得意な「本人は到ってマジメなんだけど、見てるこっちには飄々としたキャラに見える」という設定にする事で、彼がクソ真面目な顔をすればする程「コレは何かあるな♪」と期待させる楽しさがあります。
・・・期待させますが、何もありませんでしたけど。(涙)
この映画の作りで一番間違ってたのは、「映画は真面目に作ってるんだけど、真面目になればなる程笑える」という、難しいテイストに脚本を作ってしまったという事なんじゃないでしょうか? どーせなら、最初っから「ブラック・ユーモア満載のギャグ炸裂パロディ映画!」と銘打って、とことんおバカ映画にしちゃった方がまだ観客の笑いが取れる分だけマシだったと思うんだよね。
それを、妙にコ洒落た高等技術で観客のウケを狙おうとするから、こういう失敗作になっちゃう。(^_^;)
大河ドラマで馴染みのいい名前に釣られて観客が来ると見込んでの企画なのか・・・ 少なくとも大河ファンが見に来たら激怒し、そしてキャスト目当てで見に来た人は溜息を付く。 そんな悲しい映画ですな。(笑)
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