2003年09月17日(水) |
ジョニー・イングリッシュ |
監督:ピーター・ハウイット 出演:ローワン・アトキンソン ナタリー・インブルーリア ジョン・マルコヴィッチ、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 英国秘密諜報局(MI-7)が未曾有の危機に晒された!スーパー諜報部員に憧れながら事務職に就く準スパイの「ジョニー・イングリッシュ」の度重なるしくじりにより、何とMI-7の腕利きエージントが全員死亡してしまったのだ。上司のペガサスは苦渋の決断をする・・・ジョニーにスパイとしてミッションを与える事にしたのだ。 かくして憧れの諜報部員になったジョニーは、部下のボフを引き連れて戴冠用の宝玉のお披露目会の警護に当たらせるものの、見事にドジって宝玉を何者かに奪われてしまったのだ!!
【感想】 「Mr.ビーン」でお馴染みのローワン・アトキンソン主演のスパイコメディ。 大体からして、イギリス映画の代表的作品と言ってまず思い浮かぶのが「007シリーズ」と「Mr.ビーン」の2つ。この2つを掛け合わせたら英国映画は無敵になる!?(笑)
英国諜報員ギャグと言うと「オースティン・パワーズ」を連想しますが、オースティン・シリーズよりもこちらの方が映画のプロットとしては随分まともです。(爆) それもその筈、脚本を何と「007・ワールド・イズ・ノット・イナフ」「ダイ・アナザー・デイ」を手掛けたニール・パーヴィスとロバート・ウェイド、更に「ツインズ」で不動の地位を手に入れたウィリアム・デイビスが手掛けてるんですよ! 他のスタッフも錚々たる顔ぶれをふんだんに布陣。まー何とも勿体無いと言うか・・・(笑)
結構見せ場も多くて、アクションシーンなんてかなりイケてるんじゃないかと思うの! 公式HPを見ると、カーチェイスのシーンはノースタントでローワンがアストン・マーチンを操っていたんだそーだ。 すげーな・・つーか、この車を使用したのってやっぱり「ダイ・アナザー・デイ」を意識しての事よね?(笑)
ローワン節のギャグは相変わらず磐石。でもギャグのオチがミエミエなのがちょっとなぁ〜・・とは言うものの、これからどーなるか判り切ってるにも関わらず、それでも笑わせてくれるパワーは、やっぱりスゴイと言わざるを得ないですよ。 いや・・それでもクライマックスの展開はちょっと予想外だった!これにはぴよはしてやられたなぁ〜!それに、エンドロールで映画中にちょっと振ってあった小ネタのオチを用意してる辺りも、さりげなく手が込んでてイケてると思ったよ♪
ちょっと食事中の方には「うっ」と来るお下劣ギャグ等ありますが(ぴよは正直言ってこーいうのはあんまり好きじゃない) それでもギリギリの線で観客を不快な気分にさせないでいられるのは、きっとこの映画が非常に真面目に作られているというのと、ローワン・アトキンソン氏のコメディ・センスにどこか知性を感じさせてくれるからじゃないか?と思ったんだけど。
コメディに知性もクソもとあったもんじゃない!と言われればおっしゃるとーりですが(苦笑)、それでもローワン・アトキンソンという人は自分の役割やキャラクターの自己分析をしっかりとしていて、計算され尽くした「絶妙の間」というのを持つ・・実に頭のいいコメディアンだとぴよは感じるんだよね。 その頭の良さを、ギャグの中に決して嫌味に出さない・・あくまでも計算され尽くした「アホ」を演じ切る妙技。 このコメディ・センスは志村けん氏にも感じているんですけど・・・志村けん氏は映画作る気、ありませんかね?(笑)
何だかコメディ映画に随分真面目な事書いちゃいましたけど(真面目か?ま、ぴよ的にはネ) とりあえず笑わせてもらえます!オチ見えててもやっぱり笑えます! 「Mr.ビーン」にちょっと飽きちゃった人も(結構いるよね?苦笑)もう一度初心に戻って笑わせてもらっちゃって下さい♪
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