監督:スパイク・ジョーンズ 出演:ニコラス・ケイジ メリル・ストリープ クリス・クーパー、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 「マルコヴィッチの穴」で大成功を収めた脚本家チャーリー・カウフマンは、スーザン・オーリアン女史のベストセラー本「蘭に魅せられた男―驚くべき蘭コレクターの世界」の映画化脚本を依頼された。ところがどうしてもアイディアが浮かばず脚本が書けないチャーリーは、不眠症になって終始イライラ状態。一方でチャーリーの双子の兄弟ドナルドは、ロバート・マッキーの脚本家養成セミナーに通い開眼、散々チャーリーに小バカにされながらも書き上げた映画の脚本が、何と高評価を受けて新進脚本家として認められてしまう・・・苦々しい思いのチャーリーだったが、苦渋の末ある斬新なアイディアを思い付く。ところがようやく原作者のスーザンに会いに行こうと決心してNYへ飛んだチャーリーに、意外な運命が待ち受けていたのだ。
【感想】 ニコラス・ケイジの新作なのに、名古屋市内では上映してないんですよ。(涙) 車で小1時間もかけてド田舎のシネコンまで見に行ったわよ!しかし先週土曜日封切りだっちゅーのに、何とぴよ入れて10人くらいしか客が入ってない・・・配給会社はこの映画を売り出すつもりがまるでないと見たがどーよ!?(苦笑)
一応この映画でクリス・クーパーがオスカーの最優秀助演男優賞取ってるんすけどネ。 加えてニコラス・ケイジが1人2役を演じるという話題性もアリ♪・・そーいうのは「売り」になりませんかね?(^_^;)
映画ファンの間では結構話題になった(賛否両論ありそうですが)「マルコヴィッチの穴」、ぴよ見てないです。 ま、別にマルコヴィッチの穴を見てなくても問題ないと思う・・映画冒頭にいきなりマルコヴィッチの穴のスタッフ風景が出て来ちゃうけど、でもこれは主人公の「チャーリー・カウフマン」という人物の紹介シーンとして出て来るだけだから、別にどーって事ないっす。
さて。 この映画、見てる内に何が虚構で何が現実なのか訳わかんなくなります。全てが虚構なのかもしんないけど、少なくともスーザン・オーリアン女史が書いた「蘭に魅せられた男―驚くべき蘭コレクターの世界」は実在しますし、この映画に出て来る主要人物のほとんどは実在します。(ドナルドは実在すんの?コイツだけはその存在確認出来ず。笑)
ぴよがこの映画を見終わってまず考えてしまったのは・・・
本来この映画は「蘭に魅せられた男」というタイトルになるハズだったのでしょうか?(原作本の忠実な映画化) それとも、この本の映画化を試みたもののどーしてもいい脚本が書けないから、それならばいっそ「どうしても脚本が書けないっていう事を映画の内容にしちゃえ!」という事になったのか? はたまた、最初からこの原作本の脚本が書けない男の話を作ろう、という企画だったのか???
映画中に観客に見せるシーンが、そのまま劇中にチャーリーが書く脚本のシーンになって行く・・・と、文章で説明するのが非常に難しい入れ子状態になっていて、どこまでがチャーリーの現実で、どこからがチャーリーの脚本なのか訳わかんなくなっちゃうんですよ。あぁ・・・これは文章で説明出来ない!!とにかく映画見てもらわない事にはぴよの感想読んでもさっぱり意味がわかんないと思う!(笑) 「鶏が先か、卵が先か」みたいな・・とにかくすんごい不可思議な世界なんです!!(^_^;)
ニコラス・ケイジ、この映画の為に頑張って太ったん?そーよね?そーなのよね!? タプンタプンのお腹、それでなくてもヤバい頭皮部分は更に強調(映画中、自分でもデブのハゲって言っちゃってるし!) 卑屈で人と面と向かって接するのが苦手で陰気なチャーリー、そしてチャーリーと同じ風貌でありながら、実にポジティブ・シンキングで陽気な双子の兄弟ドナルド、1人2役を見事に演じ分けていると思う。 ニコラス・・・ぴよ、キミの事結構好きなんだけどネ。映画の撮影終わったら速やかに痩せてネ!(涙)
とにかく頭グルグルになっちゃう不思議な映画だわ。こんなに見終わって疲れた映画って久し振りかも? それにしても・・よくスーザン・オーリアン女史はこの脚本で自分の名前が実名で登場するのを承諾したなぁ〜! 普通だったら訴訟モノですぜ?コレ。(笑)
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