監督:山口雄大 出演:坂口 拓 伊藤淳史 谷門進士、他 オススメ度:☆☆+
【あらすじ】 甲子園出場を目指す「星道高校」の予選第一回戦の相手がルール無用の殺人集団「外道高校」に決まった。校長はがっくりと肩を落とす・・彼らにとって甲子園は合法的に殺人が出来る遊び場にすぎず、試合中の出来事は事故とみなされ警察も手も足もでない為、3年前の予選で初めて対戦した時部員全員を殺されて、やむなく試合放棄をせざるを得なかった忌まわしい過去が蘇ったのだ。 ところがそんな星道高校に転校生「野球十兵衛」がやって来た。彼の喧嘩野球を見た校長は「十兵衛がいれば外道高校に勝てるかもしれない」と、彼に野球部に入る事を勧めるのだが・・・
【感想】 月刊少年ジャンプにて、1996年5月号から1997年4月号まで連載された、熱血死闘野球漫画「地獄甲子園」の映画化。映画化にあたっては、北村龍平氏がプロデュースを手掛け、更に原作者の漫☆画太郎氏も脚本協力をし、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2003で、見事にヤング・ファンタスティック・グランプリ部門でグランプリを受賞したそーです。
これがまた・・・ とてつもない映画ですわ。えぇ。(^_^;)
ノリ的にには「少林サッカー」の系譜かなぁ〜?とも思えるんだけど、根本的に何もかもが破綻してますから!(爆) 劇中、悪キャラが改心すると顔も変わっちゃう(つーか、役者が変わっちゃう)ってのはどーよ!?わざわざ役者を交代したのか、それとも寄せ集めの役者達に他の仕事が入ったから、「だったら改心したら顔も変わっちゃった!って事で、他のヒマな役者さん呼んで続きは演じてもらおーぜ」的ノリだったのか(んな事、有り得るか?苦笑)
回想シーンで突然ミュージカルやっちゃったり、感動シーン(なのか?)には必ず周りからエキストラがわらわら出て来て拍手喝采を送ったり、正に「悪乗りして作った自主制作映画」の匂いがプンプン! わざとこーいう安っぽくて素人っぽい作りにしてあるんだろーけど(大真面目に作ってコレにはなり得ない。笑)この笑いのテイストは、ハマる人はハマるだろーけど、ダメな人には全く受け入れられない種類のモノだろーな、と。
ただ、役者さんもスタッフも、きっとこの映画は相当楽しみながら作ったんじゃないかなぁ?って。きっと現場はすっごーく楽しかったんだろうなぁ〜と、映画を見てて感じるんだよね♪
一番の問題は・・・この楽しそうな映画に、金払ってまで見る価値を見出す人が何人いるかという事じゃないかと(爆)
同時上映で「地獄甲子園外伝―ラーメンバカ一代」がありますので、スタッフテロップが流れても席を立たないよーに。 ・・つーか、この「ラーメンバカ一代」もスゴイ。「地獄甲子園」もそーだけど、悪乗りし過ぎでとにかく観客置いてきぼり状態の(苦笑)ベタベタで超ブラックなギャグ満載!
まあ、とにかくこれは見てもらわない事には・・・感想の書きようがありませんから(爆)
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