監督:ダニー・パン、オキサイド・パン 出演:アンジェリカ・リー ローレンス・チョウ チャッチャー・ルチナーノン、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 2歳で失明した「マン」は、20歳になりようやく角膜移植手術を受け視力を回復した。ところが目が見えるようになったと共に、本来なら見えないモノ、見えてはいけないモノ・・「霊」までが見えるようになってしまったのだ。 マンから相談されても信じられなかった心理療法士「ワ・ロー」だったが、彼女のただならぬ様子を見る内に、何とかしてその原因を突き止めようとマンの角膜ドナーを調べてタイに飛んだ2人だったのだが・・・
【感想】 14年前にタイで角膜移植を受けた女性が、視力を回復した1週間後に自殺をするという衝撃的事件があったそーだ。 この映画はその事件が元ネタになっているそうで(設定はかなり変えてありますが、言われてみればなるほどなぁ・・という程度のテイストは残してあります)ご当地香港では1ヵ月間だけで、すでに中国語圏の映画としては史上最高の成績をあげ、更にトム・クルーズがリメイク権を獲得したという事で話題の欠かない1本です!!
ホラーが元々得意じゃないぴよですから感想はアテにならないかもしれないけど、この映画はかなり怖かったっす! 絵とか音響も勿論相当怖いんだけど、何だろ・・脚本がいいのかな?見せ方がうまいと思ったね。
マンを演じた「アンジェリカ・リー」、彼女の事全然知らなかったんだけど、見えないハズのものを自分が実は見ているんだと判ってからの、あの怯えた表情や仕草・・なかなか上手な役者さんだなーと思ったね。 それに彼女、ぴよ大好きな「本上まなみ」ちゃんにすっげー似てる!ちょっとおっとりした癒し系の顔なんだけど、そんな癒し美女がプルプル震える姿ってちょっと想像してみてよ!?(萌) ・・・コレは感想じゃなくて私感ってヤツですかね(^_^;)
ちょっと不思議に思ったのは、マンは最初の内は「既に死んだ人の霊」の姿が見えるという設定のハズなんだけど、話が進んで来ると何故か死人に関わる予知能力に摩り替わってるって事。 なんなの?角膜のドナーの秘密に触れた事で覚醒しちゃったって事なの???
角膜ドナー「リン」の横顔が明らかになって来てから、この映画は断然話が面白くなる。 それまではただ映像と音響でビビらせるだけの映画に近いんだけど(それでも相当怖かったけど)、リンの核心部分に触れ始めた辺りから、この映画はグッと話に深みが出て来る。 そーやって考えてみると、見世物ホラーとしても、サスペンスホラーとしても、かなりイケてる映画じゃないかと思うけど♪
リンも、そしてマンも、結局は「そこにある運命」から逃れられないのか?・・・医療関係者が見たら噴飯モノかもしれないけど、ある意味近年急速に進歩した「臓器移植」に対する一つの提言と取れるかもしれない問題作だと思ったね。
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