ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2003年05月28日(水) WATARIDORI

監督:ジャック・ペラン
出演:(役者としての出演クレジットはなし)
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
渡り鳥―――彼らが一体どんな飛行ルートで、どんな過酷な経験しているかみんなは想像出来るだろうか?
春になると、世界各地で越冬をした渡り鳥達は自分達の生まれ故郷・北極を目指して飛び立つ。彼らのある種は昼夜と問わず休む事なく飛び続け、またある種は宿泊地を定めながら日々努力を積み重ね、そして「約束の地」を目指す。
それは誰が定めたものでもないのに、正確に繰り返される自然の神秘なのだ・・・


【感想】
ぴよは鳥さんが大好き♪自分のHNも「ぴよ」だし、勿論おうちでは小鳥ちゃんを飼ってる。
だからこの映画は予告編見た時から「絶対に見なくちゃー!」って、楽しみにしてたんだよね♪(^-^)

この作品は製作に3年間、ロケ地40ヶ国以上、制作費は20億円という途方もない時間と金と手間ヒマをかけている。勿論今年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされ、本国フランスでは観客動員数280万人以上を記録したという、超ド級の大型ドキュメンタリー映画!

「ドキュメンタリー」というと、あるがままのモノをあるがままに撮影している・・というイメージがあるが、そんな事してたら渡り鳥の群れと並んで・・更に飛んでる渡り鳥の真横アップの撮影なんて出来る訳がない。
(映画見てる時、一体この渡り鳥達をどーやって撮影したんだろう?ってぴよも不思議だったけど公式HP見て納得した)
映画スタッフ達が40種・1000羽以上の渡り鳥達を、卵の段階から人の声・機材や超軽量航空機の音を聞かせて慣れさせ、育てた事によって、彼らは人間を恐れる事なく飛行してくれて、CGを一切使わない「生の渡り鳥の飛行映像」の撮影に成功したそうだ。

だから映像にすごい迫力がある。
カメラはそのまま渡り鳥達の視点で、世界の過酷な、雄大な、美しい自然をぴよに見せてくれるし、ふと横を見れば一緒に飛んでる渡り鳥クン達が必死に羽根を羽ばたかせる美しい姿態や、冷たい向かい風に果敢に臨む彼らのつぶらな濡れた瞳を見る事が出来る。
ぴよなんて、渡り鳥達の顔のアップ見ただけで涙出そうになっちゃったよぅ!!

ほとんどナレーションも加えず、BGMの旋律に乗せて鳥達の映像を淡々と流しているだけの映画なんだけど、きちんと演出するところは演出されているんだよね。それは例えば・・網に足を取られた渡り鳥を少年が助け、そして1年経ってまたその鳥が足に網を付けたまま同じ地に戻って来たり(戻って来た時にはちゃっかりその少年もその場にいるし)
渡り鳥達が羽根を休めている場所に、都合良く馬の群れやトラックが通り過ぎて行ったり、
旅を続けようと飛び立った所をハンター達に撃ち落されて命を落としたり・・

これらはみんな撮影スタッフによる「やらせ」な訳だけど、でもぴよはそれらの「やらせ」が決して不快な感じはしなかった。それが実際は決してあり得ない出来事だったら「ドキュメンタリーなんじゃねーのかよ!ふざけんな!!」って思うだろうけど、渡り鳥達が経験するそれらのエピソードは、この撮影スタッフが行った「やらせ」以上の過酷で残忍な事も多々あるだろう事は容易に想像が付く。

時として、自然が彼らを襲い、そして食物連鎖・弱肉強食によっても彼らは命を落とす。
でも彼らを苦しめる試練の中でも特に理不尽な事の全ては・・・人間の手によるモノなのだ。


癒される映像と音楽、そして彼らの試される勇気に感動し、自然の神秘を堪能出来る・・
ドキュメンタリー映画として超一級の一本!






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