2003年05月23日(金) |
恋愛寫眞(れんあいしゃしん) |
監督:堤幸彦 出演:広末涼子 松田龍平 小池栄子、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 カメラマンの瀬川誠人は、ある日大学時代に付き合っていたかつての恋人「里中静流」から3年振りに手紙を貰った。消印はニューヨーク。ところが手紙を貰う直前、同窓会であった旧友から静流がニューヨークで殺されたという衝撃的ニュースを聞いたばかりだったのだ。 静流は本当は生きてる?・・・当時、彼女の才能につまらない嫉妬をしたが為に大切な静流を失ってしまった誠人は、彼女に自分の気持ちを伝えたくて単身ニューヨークに向かったのだが。
【感想】 奇才・堤監督の最新作は意外な事に(?)恋愛映画。この映画のタイトル「恋愛寫眞」の「寫眞」というのも「映画」という意味なんだそーです。もちろん内容もカメラマン志望のカップルの話なので、タイトルの「寫眞」をそのまま「写真」と受け取ってもいいんだろーけどネ。
主役の広末ちゃんと松田龍平君、広末ちゃんは・・まあ、こーいうキャラ得意そうだよねぇ〜って感じで納得だけど、松田龍平君の方はどちらかと言うと「とんがっててクール」な役が多いイメージ(ぴよの中では) だから、役の設定が「ぼんやり・もっさり・優柔不断な男」なので、どーなんだろーなぁ・・と思ってたんだけど、意外や意外!こーいうキャラも結構ハマってるぢゃん♪つーか、彼の顔ってかなり眼光鋭い系だと思うんだけど、演技次第ではあの鋭い目つきも「のっぺり・おっとり」に見えてくるから不思議(笑)
恋愛映画なのにかなり細かくギャグ入れたり、エキストラや小道具にやたらこだわっている辺りなんか・・堤監督らしくて笑えるし、巷に氾濫する「ノスタルジックな映像とセリフ回しに乗せて、のほほんとした及第点の取れる王道恋愛映画」とは一線を隔すハードボイルドな展開! ・・これは「まったり系恋愛モノ」が見たい人にはガックリ来るのかもしれないけど、ぴよにはかなり面白い(且つ意外性があって楽しい)展開だったなぁと思うよ。
クライマックスのモルグに行って、死んだのが本当に静流だったのか確認に行くシーン・・・何の説明も映画中されてなかったけど、やたらに「とあるショット」が出て来るから「何かこれはあるな?」と思ってたら・・・そーいう事だったのか!これはウマいと思った。ちょっとジーンと来たよ。
ちょっと納得のいかない(謎)龍平君の英語のナレーションも、邦画だからこそ逆に楽しめるテイストだと思う。 すっごいオススメ!・・とまでは言わないけれど、「ハマる人はハマる」意外性の妙を楽しめる一本。
蛇足だけど・・「マヨ・ヌードル」は、自称・マヨラーのぴよとしては近日中に必ずチャレンジする事を誓いますっ!(笑)
|