監督:シュイ・コン 出演:ツァオ・タン ウー・チンチン トゥ・ユアン、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 文化大革命前、1962年中国。豊かな水源の太湖のほとりにある「油麻地小学校」の校長を父に持つ「桑桑(サンサン)」、父がなかなか自分だけを構ってくれないのが悩みの種だが、友達も沢山いるし毎日が楽しい。 訳ありのとっても可愛い転校生やみんなに「ハゲツル」と呼ばれていじめられる子、金持ちで鼻持ちならないけど、本当はとても正義感の強い友達、桑桑はこの学校で様々な経験をしながら成長して行く・・・
【感想】 中国の人気作家、ツァオ・ウェンシュアンが1997年に発表したベストセラー小説『草房子』の映画化。中国江蘇省蘇州の太湖にある「草ぶきの学校」を舞台に、学校内外で繰り広げられるエピソードをオムニバス形式に見せながら少年の成長を描いて行く・・・つーか、全然主人公が成長してないんだけどね。(爆)
この映画に出演している子役はすべて地元のシロウトを集めて撮影したそーですが・・・監督さんの力量でしょうか?なかなかみんな堂に入った演技してて、とてもシロウトだとは思えなかったっすよ。特に主役の「桑桑」を演じたツァオ・タン君、小心でヒネてて根性悪い少年を実にリアルに演じてらっしゃる!(まーた無茶苦茶書いてるし。苦笑)
上にも書いたけど、話はオムニバス形式に小さなエピソードを繋げて展開して行く・・・オムニバスに話を繋いで、最終的にその一つ一つの話がオチに繋がるように作るという形式はそんなにモノ珍しくないと思うけど、この映画はそれとはちょっと違うんだよなぁ〜。 オムニバスに話が展開するものの、その一つ一つの話は全くラストのオチには繋がってなくて、舞台が「草ぶきの学校」というだけで全く繋がりのない別の話を並べて見せているだけ。要するに「ショート・ショート」というヤツだ。(^_^;)
だから映画中盤まで「?」の連続。画面が変わったと思ったら全く違う話が始まっているから、これが前のエピソードとどう繋がるんだろう・・ってしばらく見ながら考えちゃったぢゃんね(苦笑) 結構ユーモアに富んだ話が多くて笑わせてくれるし、ちょっとホロリとするよーなエピソードもあって、ショート・ショート映画だと割り切れば結構楽しめちゃう♪
・・・が。
ラストのあのオチはどう見るか!? 中国の方々は、あのシーンは感動しながら見たんでしょうか?それとも爆笑しながら見たんでしょうか?(^_^;) ちなみにぴよは苦笑しながら見たんだけどね・・・
最後であーいうオチつけるタイプの映画だとは誰も思うまい。(爆)
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