2003年04月14日(月) |
スピリット SPIRIT〜きれいな涙〜 |
監督:ケリー・アズベリー 声の出演:マット・デイモン(ナレーター) ダニエル・ステューディ ジェームズ・クロムウェル、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 西部開拓前のシマロンの大草原、野生馬の群れで生まれた「スピリット」は、その名の通り勇敢なスピリット<心>を受け継いでたくましく成長し、いつしか群れのリーダーとなった。 ある晩、スピリットは初めて人間と出会う。それは近頃シマロンの地を荒らし、野生馬を捕らえているカウボーイたちだったのだ・・・仲間を逃がす為に自分が囮となって縄を掛けられてしまうスピリット。彼の過酷な人生が始まったのだ。
【感想】 「シュレック」で昨年オスカーを受賞したドリームワークスが、鼻息荒くも送り出す長編アニメ。 この作品は非常に面白い試みが施されていて、出演(?)しているキャラクターに全く「セリフ」を喋らせずに、非常に少ないナレーションと(ナレーションは主人公の心の声という設定になっている)BGMに使われている楽曲の歌詞だけが「セリフらしいセリフ」で、出演者達の心の動揺、感動、苦しみ、悲しみ、喜び、怒り・・そういったモノは全て「アニメーション」の画像だけに頼っているのだ!
アニメーションに頼るだけあって、映像の素晴らしさには息を飲むね。 2Dアニメと3DのCG処理が実に自然に融合して、まるで実写映画を見ているような爽快感♪これは大人の鑑賞を意識した、非常にクオリティの高い映像になっていると思ったなー。
更に素晴らしいのが音楽! キャラクター達が雄弁にセリフを語る代わりに、ブライアン・アダムスが楽曲を提供して映像に被せているんだけど、これがとにかくすっごいステキなんだわよぅ〜!(萌) 勿論歌詞は重要なファクターなので字幕できちんと出ますからご心配なく♪ (この映画はラストテロップの楽曲にもちゃんと字幕を付けてた。これはすっごく嬉しいかも!)
アメリカ先住民「ラコタ族」の青年と野生馬スピリットとの心の交流シーンはジーンと来る。 多少臭過ぎる「演出過多」な部分はありますが(苦笑)見ていて不快感はないハズ。オチも磐石で気持ちいいし♪
ただ、 映像だけに感情表現を頼るとこうするしかなかったのかもしれないけど・・・馬に見えないんだ。スピリットの様子が(爆) ここまで「人間臭い」表情&動きの馬なんている訳ねーよ!!これだったらセリフ喋ってるのと変わらないってば!
・・・そういう意味ではこの試みは成功してるかしてないのか、非常に微妙な感じしますけど。(^_^;) でもかなりイケてる映画です♪見て損はないぞ!!
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