2003年04月10日(木) |
I-SPY アイ・スパイ |
監督:ベティ・トーマス 出演:エディ・マーフィ オーウェン・ウィルソン マルコム・マクダウェル、他 オススメ度:☆☆−
【あらすじ】 米国が極秘に開発した最新型ステルス戦闘機が盗まれた!武器商人ガンダーズはブタペストで行われる欧州ミドル級タイトルマッチの前夜パーティーを自宅で開催して、そこで入札を行うらしい。戦闘機の奪回を命じられたのは国家保安局BNSのスペシャル・エージェント「アレックス・スコット」そして彼の相棒として指名されたのは、このタイトル戦に出場する目下57連勝中の無敵のボクサー「ケリー・ロビンソン」だった。 傲慢で目立ちたがりやなケリーに振り回されっぱなしのアレックス・・・即席でこぼこコンビの誕生だ!
【感想】 エディ・マーフィの新作は、前作「ズーランダー」で思いっきり笑わせてくれた今正に旬の俳優オーウェン・ウィルソンが相手役。今回もエディはやっぱり目立ちたがりやで派手で口先ばっかりのお調子者を演じ、相棒オーウェンはエディに振り回されっぱなしの、地味で好きな女性にロクにアプローチも出来ないシャイな男という役回りなんだけど・・・
これが・・・大失敗してるぢゃない!
あーら。また冒頭から吠えちゃった。(笑)
大体からしてエディもオーウェンもコメディにかけてはお互い定評のある役者。コメディアン同士の共演というのは、お互いの笑いの質がかみ合わないと難しいと思うんだよね。エディを使うなら相棒は同じ早口お調子者系の役者で丁々発止させるか、そーじゃなきゃ全く異質のおっとり系、ハードボイルド系の役者をかませるべきだったと思う。 そういう意味ではかつて作品「48時間」「ビバリーヒルズ・コップ」シリーズは成功してた。
更に脚本もダメダメ。 今回の目玉は何と言っても「レーダーでも肉眼でも捉えられない見えない完全インビジブル機能搭載」の最新型戦闘機。これは実際に科学技術的には可能な事なんだそーで、先の「007・ダイ・アナザー・デイ」のボンド・カーでネタが使われた事は記憶に新しいけれど・・・この戦闘機がまるで映画中で生かされてないってのはどーいう事!? ただの置物になっちゃってやんの!予告編で散々煽っておいたくせに、全く映画中にその機能を使ったトリッキーな戦闘シーンもなければ、出番もほとんどないなんて、本当に「宝の持ち腐れ」というのはこーいう事だぜっ!
笑いが取れなくて見せ場のないアクション・コメディなんて、肉の入ってない吉野屋の牛丼みたいなもんだ!(怒)
エディの笑いの才能は認めるけれど、ちょっと彼の演技にも飽きて来たよな・・・何をやってもエディでしかないというのは、彼にそれだけカリスマ性があるという事なのかもしれないけど、役者として考えるとどうだろう? オーウェンも自分の持ち味がまるで生かされてない中途半端なキャラで。あれだけ「ズーランダー」で笑わせてくれた彼の魅力が、エディと共演する事で打ち消されて全くとんちんかんな2流役者になっちゃって・・ぴよは悲しいぞよ!!
映画冒頭の雪崩のシーン見た時は・・・こりゃ面白いか!?って期待したんだけどなぁ〜(ふぅ〜)
最後に一つ持ち上げておこうか・・・
この映画の主役はネ、エディでもオーウェンでもないわネ。
主役は「カルロス」です!(爆)
彼がオイシイところ全部持ってっちゃった!いやぁ〜・・カルロス最高にいいキャラしてるわぁ♪ エディ、はっきり言ってあんたの時代は終わったな(苦笑)
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