監督:アン・ビョンギ 出演:ハ・ジウォン キム・ユミ チェ・ジヨン、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 援助交際の告発記事を書いた事で脅迫電話に悩まされていたジャーナリストの「ジウォン」は、親友の「ホジュン」夫婦が所有する別宅に身を隠して携帯電話の番号を変える事にした。ところがまだ誰にも番号を教えていないはずの携帯が鳴り、たまたま近くにいたホジュンの娘「ヨンジュ」がその電話に出たのだが、その後ヨンジュの様子が一変してしまった。 不信に思ったジウォンが自分の携帯番号の前の持ち主を辿って行くと、前の持ち主は次々と怪死を遂げていたのだ・・
【感想】 2002年夏に公開されるや、ホラー映画では韓国史上最高の興行収入を記録した大ヒット作品。 予告編見た時から「これは・・・!」と期待してたんすよっ♪
かなり「リング」を意識した作りになっているなぁ・・というのがまず第一印象。「リング」はとあるビデオを見た人は・・というネタに対し、こちらはある番号の携帯を手にして謎の電話を受け取って聞いてしまった人は・・という展開ですから。 謎を解くのが女性だというのも、謎に関わるキーパーソンがとある女性の悲しい過去だというのも似てる。
話はかなりドラマ仕立てになってて、ただエグい映像で観客をビビらせるだけじゃないんだよ!という気概は感じるものの、実際見てて怖かったのは効果音と共にスクリーンに映し出される恐怖映像だけだったってのはどーなんだろう?(^_^;) かなり沢山のエピソードを盛り込んであるものの、そのエピソードにまとまりを感じなかったのはちと痛かったなぁ。
なかなか凝った脚本で、小さなどんでん返しも用意されるし、そこに到るまでの伏線も巧みに前段階で細かく見せてる辺りなんかはかなりよく出来た作りだと思うんだけど、何だろうなぁ・・・どーも「話が小粒」な感じがしちゃったんだよね(苦笑) これって・・(以下ネタバレっぽい?ので、未見の方はドラッグしないよーに!) 【携帯電話の謎が全て主要キャラ内の人間関係で収まっちゃってるせいで察しのいい人にはオチが見え易いというのと、内輪ネタで終始してしまったせいで、この番号の携帯を持った過去の人達が怪死を遂げた・・という当初の謎が安っぽく感じちゃったせいもあるかなぁ〜っと。←今日も言いたい放題(笑)】
まぁでもね・・・音と絵で怖がらせる、という「古典的ホラー・ビビり度」ではリングよりもこちらの方が上か? ドラマ性は高いものの、ビビる部分は映像だけってのは本当に「微妙」な映画なんですけど。(^_^;)
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