監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン 出演:ベン・アフレック マイケル・クラーク・ダンカン ジェニファー・ガーナー オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 マット・マードックは少年時代に不慮の事故で盲目になってしまったが、残りの4感を鍛える事で超人的な聴覚や触覚等を手に入れ、特殊なレーダーセンスを身に付けたのだ。ある日二人三脚で頑張っていた愛する父親を殺された事がきっかけで、マードックは自分の特殊な能力を正義の為に捧げる事を誓った。 昼間は貧しくとも清く正しく生きて来た人々の為に戦う温厚な弁護士として、そして夜は法の目をかいくぐりのうのうと生きる犯罪者達に正義の制裁を加える「デアデビル」として・・・
【感想】 1964年に発表されたアメリカン・コミック「デアデビル」の映画化。昨年「スパイダーマン」が大ヒットした事で鼻息の荒いハリウッドが、柳の下の二匹目のどじょうをゲットする事が果たして出来るのか?(笑)
正直に言いましょう。ぴよは「スパイダーマン」が市井の皆様が評価している程面白い映画だとは思わなかった。 一番の理由は「長過ぎる」・・・スパイダーマンになってからの展開や、グリーン・ゴブリン演じる「ウィレム・デフォー」の演技は確かに素晴らしかったけど、そこまでに到るストーリーと伏線がダラダラし過ぎて、正直言ってダレた。(^_^;) だからこの作品もどーだかなぁ・・と思ってたんだけど・・・
いやぁ〜!この映画、ぴよは「スパイダーマン」より100倍とは言わないまでも、少なくとも10倍は面白いと思ったね! まず話のテンポがいい。少年時代の不慮の事故、父親との関係、そして父親の死によって「デアデビル」が誕生するまでの流れがよどみなく流れて、全くダレないところが気に入った!
それから舞台がマンハッタンの「ヘルズキッチン」という、特定地域に限定されているトコロも面白い。普通この手の正義のヒーローってのは「世界平和」の為に頑張るのが定番なんだけど、デアデビルは自分が育ったヘルズキッチンという小さな街の平和だけを守る。・・つーか、所詮一人で頑張ってるんだから「世界」なんて大それたモノなんて守れなくて当たり前なのだ。だって人間は神様じゃないんだもん(笑)
だからなのか・・話自体は小粒でショボい(爆) 所詮は街のギャングと戦う盲目の男の話なので大きくなりようもないんだけど・・でもね、逆に話を大きくしなかったからこそ観客がデアデビルに共感したり肩入れしやすくなってたんじゃないかと思うんだよね。 充分楽しめる作りになってますよ。うん♪
この映画の見ドコロは、お約束のアクションシーンよりも、超感覚を身に付けたマードックが見ているレーダーのような視点を映像化した部分。音の反響や温度、モノの動きに合わせて流れる空気を察知して、相手の場所や形を判別している様子を映像化するっていうのは斬新なアイディアだと思うなー。 逆にこれがデアデビルの弱点になってるってトコロも「小粒な街角ヒーロー」感が出てて可愛い(わははは!)
思いっきり続編を作る為に布石を打ってるところ、クライマックスが中途半端になっちゃってキャラの描き込みや展開が消化不良っぽくて残念な感じもするけれど・・・欠点もあって、悩みもあって、等身大の一人の人間が頑張っちゃってる感が強い「デアデビル」は、実に愛すべき魅力的なキャラクターになってたな♪
何度も言うけど、ぴよはスパイダーマンよりもデアデビルの方がずっと好き♪ 続編作られたら絶対に見に行っちゃうな〜(^-^)
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