2003年03月27日(木) |
キス★キス★バン★バン |
監督:スチュワート・サッグ 出演:ステラン・スカルスガルド クリス・ペン ポール・ベタニー、他 オススメ度:☆☆☆☆+
【あらすじ】 組織でNO.1の殺し屋「フィリックス」は自分の腕の衰えを感じて、後任を自分の愛弟子「ジミー」に託して引退を宣言した。ところが組織の若きボスは「死ぬまで殺し屋が掟だ」と言い張り、組織を抜けようとするフィリックスを亡き者にしろとジミー以下組織の部下に命令したのだ。 その頃フィリックスはお金に窮して、とあるアンティーク密輸業者が出張中に彼の一人息子のベビーシッターのバイトを引き受けたのだが、この息子というのが生まれてから一度も自分の部屋から外に出た事がないという、子供の心のまま大人になってしまった33歳のデブ男「ババ」だったのだ。
【感想】 タイトルから想像する映画は「007(ジェームズ・ボンドはミスター・キス・キス・バン・バンの愛称で親しまれている)」と「チキ・チキ・バン・バン」でしょ。公式HPでもこの2つの映画に対するオマージュだとはっきり明言してますから♪
この2つの映画の名に恥じない、実にオシャレでノスタルジックで癒されるステキな映画!!
超ハードボイルドな殺し屋と純真無垢な・・しかし33歳にもなる男の掛合い。ネタ的には超B級なんだけど、これを実にテンポよく細部にまでこだわって丁寧に作っていて、グイグイ映画に引き込まれていっちゃうんだ♪ こーいう系統の映画って、つまんないダジャレや下劣な下ネタでお茶濁すケースが多いんだけど、この映画は殺し屋は本気でハードボイルドを気取ってるし、33歳の無垢なおっさん「ババ」は、本当に誰が見ても子供のままの視点で外界に飛び込んで行ってる。それが大真面目であればある程笑えちゃうんだよね♪
ババの余りに純真で素直な様子に、最初は映画中のフィリックスと同様「うげー。うっとおしいヤツぅ〜」と思っていたぴよも、話が進むにつれて段々ババに惹き込まれて行って・・気付いたら優しい気持ちになっていた。 フィリックスだけじゃない、観客すらも魅了し癒す33歳のおっさん「ババ」・・・恐るべし!!(笑)
登場人物全てにきちんとしたオチを付けて(この映画はキャラの描き込みが全くイヤミじゃなく、しかも丁寧だった)全編ノスタルジック感バリバリで、すっかり癒された上にホロリとさせる・・・
笑えるのに泣ける。 懐かしい雰囲気なのにすっごくオシャレで、古臭い安っぽさはない。 ぴよ、オススメの一本だねぇ〜!!(^-^)
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