監督:ハロルド・ラミス 出演:ロバート・デニーロ ビリー・クリスタル ジョー・ヴィッテレリ、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 服役中のニューヨークマ・フィアの大物ボス「ポール・ヴィッティ」は、刑務所内で暗殺されそうになり、一計を案じストレスによる神経症を装ってまんまと刑務所から脱出した。FBIもポールの仮病は先刻承知、ポールを娑婆に出す事でマフィアの抗争が激化して、お互いの組織を潰しあってくれれば一石二鳥だと考えていたのだ。 そんなポールの身柄引き受け人をFBIから押し付けられた精神分析医の「ベン・ソボル」は、自分の父親を亡くしたばかりで自身も精神不安定なのに、トラブル・メーカーのポールの面倒まで見させられるハメになって踏んだり蹴ったり!!
【感想】 99年に公開された「アナライズ・ミー」の続編。キャストもスタッフも「アナライズ・ミー」と全く同じ・・・なんだけど、ぴよは前作を見てないのですわ(^_^;) この映画は先のNY同時多発テロの直後から撮影が始まり、先のテロで被害にあったNYっ子達を多いに元気付ける発奮材料になったそーですけど・・・ちょっと元気出し過ぎてません?<アメリカ市民 今、この感想を書きながらTVで「イラク空爆」のニュースを見てます。何やら複雑な気分・・・
さて、話が脱線しちゃったけど。 デニーロとビリー・クリスタルの息の合った演技は実に見てて楽しい♪デニーロはコメディにも積極的に取り組んでますが、去年公開になったエディ・マーフィーとの共演が話題になった「ショウ・タイム」に比べると、こちらの方がずっと面白い!! 脚本も練れてるし、テンポもいい。個々のキャラクターも実に生き生きとしているし、何よりギャグが面白いもん♪
映画中で「ウエストサイド物語」の名曲をデニーロが実に楽しそうに歌い踊る。これはやっぱり同時多発テロ後の市民感情を意識してのニクイ演出なんだろーなぁ・・・ポールの面倒を見るハメになったソボル医師が、父親を亡くした事による喪失感から立ち直る過程にいるという設定も、テロのトラウマから脱却を図ろうとする国民感情に沿ったモノだったと思う。
こんな書き方するとすっごく説教臭い映画かと勘違いされそーだけど、話自体は本当にお茶目なコメディ♪ きっとこの映画を見て、アメリカ市民は元気を貰って癒されたに違いないよ。うん。
この映画から元気を貰って癒された米国人は、イラク市民の癒しについて考えられないだろうか・・・ あ。またふりだしに戻って脱線しちゃったよ。(^_^;)
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