監督:ロブ・マーシャル 出演:レニー・ゼルウィガー キャサリン・ゼタ・ジョーンズ リチャード・ギア、他 オススメ度:☆☆☆☆+
【あらすじ】 1920年代のシカゴ、この町でスターを夢見る「ロキシー・ハート」は、不倫相手の嘘に逆上し撃ち殺した事で逮捕された。移送先の留置所には何とロキシーが憧れていたキャバレーの看板歌姫「ヴェルマ・ケリー」がいたのだ。彼女もまた自分の夫と妹が不倫していた事を知って2人を撃ち殺した事で逮捕されていたのだ。 このままでは絞首刑は必至のロキシーは、どんな裁判も必ず勝つといわれる辣腕弁護士「ビリー・フリン」に弁護を依頼、ビリーは得意のマスコミ操作でロキシーをあっという間に新聞一面を賑わすマスコミの兆児に仕立て上げたのだ。獄中にいながらさながらスターダムにのし上がったロキシー、そしてロキシーにお株を奪われ落ちぶれたヴェルマ、2人の歌姫の華麗な戦いが始まったのだ・・・
【感想】 今年度アカデミー賞で最多12部門13ノミネートという快挙を成し遂げた超話題の映画!1975年の初演以後、ブロードウェイで長年観客達を魅了し続ける「ボブ・フォッシー」の最高傑作同名ミュージカルの映画化。 実はぴよはミュージカル映画ってあまり得意な分野じゃない。普通に話が進んでいるのに、突然取って付けたよーに歌と踊りが始まっちゃうと、どーにもこーにも違和感感じちゃうっつーか。(^_^;)
いやぁ・・・それにしてもこの映画は面白かった! まず冒頭のキャサリン・ゼタ・ジョーンズの歌と踊りには圧倒される!この映画、出演者は吹き替えなしでミュージカル部分は全部自分で歌って踊っているんだけど、相当練習しまくったんだろーなぁ〜!リチャード・ギアもスゴイですぜ!60歳をとうに過ぎたおっさんとは思えない(をい)軽快な足さばき♪・・・まだまだギア様も色男で使えますなぁ♪
主役はあくまでもロキシー・ハート演じる「レニー・ゼルウィガー」なんだけど、歌と踊りはどうしても見劣りしてしまうのは残念。それでも彼女もこの映画の為に相当練習してダイエットしたんじゃないだろうか。彼女の出世作「ブリジット・ジョーンズの日記」の頃と比べても、別人かと思う程ほっそりして足なんかすんごいキレイだったし、元々この手の舞台を踏んでるキャサリン・ゼタ・ジョーンズやリチャード・ギアの2人にかなり頑張って食らい付いてた。 それに、マズい歌と踊りの部分を充分カバー出来るだけのキャラクター作りは出来てたと思うよ。うん。
話は「法廷モノ」に「名声・欲望を巡る女の戦い」を絡ませているんだけど、脚本もかなり練られていてダレる部分は全くないし、役者の会話もシニカル&コミカルで楽しませてくれる、演技は言うまでもなく折り紙付き♪ 最初留置所で他の女囚達が歌い出すシーンはちょっとギョッとしたものの(苦笑)この「いきなり飛び出しちゃうきらびやかなショー」に慣れると、話とうまく絡めてありながら見せ場盛り沢山の、実に見応えのある映画に仕上がっていたと思うな♪
ミュージカルが苦手、もしくは馴染みのない日本人でも、きっといい気分にさせてくれる極上のエンターテイメント! これぞ「ザッツ・アメリカ!」な一本ですなぁ〜・・・これはたぶん今年のオスカーかなり取るんじゃないの!?
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