監督:クリス・サンダ―ス 声の出演:ダヴェイ・チェイス クリス・サンダース ティア・カレル、他 オススメ度:☆☆+
【あらすじ】 ハワイ・カウアイ島に住む「リロ」は、両親を事故で亡くして姉の「ナニ」と2人暮らしの孤独な少女。リロの淋しい気持ちに気付いたナニは、動物保護センターから子犬を一匹貰う事にしたのだが、リロが選んだ子犬の「スティッチ」はおよそ犬らしくない、狡猾で狂暴さを発揮してリロ達を困らせるばかり・・・ 実は「スティッチ」は逃亡中のエイリアンで、銀河連邦のある星の科学者が遺伝子操作によって「破壊プログラム」だけをインプットして作った、恐ろしく邪悪なモンスターだったのだ!!
【感想】 予告編見ただけでちょっと「うるっ」と来ちゃったし、何しろ今年のオスカー「長編アニメ部門」で「千と千尋の神隠し」と一騎打ちになるか!?と、前評判の高い映画ですからぁ〜♪楽しみにしてたんだよねぇ〜♪
リロとスティッチは共に家族の愛に飢えている。リロは手のつけられないワガママぶりを発揮して周囲を困らせるし、スティッチは元々「破壊プロブラム」しかインプットされていないので、リロやナニの窮状などお構いなしに破壊と暴力の限りを尽くす。 このリロとスティッチ「手の付けられない孤独な暴れん坊」が、お互いに心通わせてシンクロしていくのはウマイ作りだと思うんだけど、何故か見ていてスッキリしないと言うか・・・
単純に言えば「感動しない」(をいぃ〜。苦笑)
ちょっと子供っぽい作り過ぎたのでしょうか? ブエナビスタがお好きそーなコミカルなデザインのエイリアン達、宇宙船に乗って追いつ追われつの空中戦、リロ達を優しくサポートするナニのボーイフレンド、そしてお約束の大団円。ディズニー的要素は余すトコロなく描いていると言えばそーなんだけどさー・・・
「オハナ=家族」の絆、というのを話の全面に押し出しているにも関わらず、リロとスティッチの関係だけに終始してしまって、肝心の「リロとナニ」姉妹の絆が置き去りにされているような気がするんだよね。 スティッチの存在によってリロは孤独な少女ではなくなったのかもしれない。だけどナニとの絆の描き込みが余りに薄く感じて、映画ラストのショットを実に白々しい気分で見るハメになってしまった。
スティッチさえいれば、それで幸せなのか?孤独さえ癒されれば、それで「崩壊した姉妹関係」は家族の絆を取り戻す事が出来るのか?・・・ちょっと意地悪過ぎる見方をしてしまったよーで。(^_^;)
ひねくれ者には向かない映画だったかもしんない。(涙)
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