監督:ロニー・ユー 出演:サミュエル・L・ジャクソン ロバート・カーライル エミイー・モーティマー、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 UCLAで薬理学修士号を取得するも、マリファナ所持の現行犯逮捕により輝かしい将来をパーにした男「エルモ」、彼は犯罪組織で得意の薬物調合を続け、「コカインの51倍飛べる」「LSDの51倍の幻覚作用」「エクスタシー51倍」しかも全て市販の薬を調合して作ったという、究極の合法ドラッグ「POS51」を開発した。ところがエルモは古巣の組織を裏切り、薬の調合法の取引をする為にイギリスのリヴァプールまでやって来たのだ。 エルモから調合法を入手したいリヴァプールの組織、そして古巣の組織に雇われてエルモの身柄を拘束したい殺し屋、きな臭いリヴァプールの刑事達・・・エルモに振り回されてリヴァプールの町は大混乱!!
【感想】 今ノリにノッてるサミュエル・L・ジャクソンが「俺が作りたかった映画はコレだ!」と、これまたノリノリでプロデュースから主演までこなしたという、アクション・コメディー。相棒役には「フル・モンティ」で、イギリス映画界に不動の地位を築いた「ロバート・カーライル」を迎えて、これは期待出来そうな一本なのかなぁ〜?
映画はロスの組織の元で合法ドラッグを完成させた男「エルモ」が、組織を裏切って大儲けしようとイギリスにやって来るという設定。イギリスの組織の使いっ走りで、エルモを取引場所まで案内したチンピラ「フィーリクス」が、大のアメリカ嫌いという設定も面白い。 この「アメリカ嫌い」のフィーリクスの登場シーンはかなり面白いのに、その後の話の流れでアメリカ嫌いの部分がいつの間にか宙に浮いてしまったのは実に惜しい。
かなりエゲつないギャグやシーンも満載で、ブラック・ユーモアもなかなか利いてるしコマメに笑わせてくれる、スピード感もあってテンポもいい、歯切れも良くて話の筋も悪くない・・・すっごく面白いんだけど、どう言えばいいのか・・・
一言で言うと「面白いけど、見終わって3歩歩いたら忘れちゃうよーな映画」(爆)
サミュエル・L・ジャクソンのユーモアたっぷりな演技も申し分ないし、本当に面白い映画なのに、どーしてこんな感想になっちゃうんでしょう?(^_^;) 何もかもが中途半端、と言うよりも「B級な映画」という感じがして仕方ないんだよね。
B級映画の中にも「これはいい!」って、いつまでも心に残るB級映画もぴよは沢山知ってるし、決してB級映画を卑下するつもりはないけれど、この映画のB級感というのは「こんなにいいキャストで、話の筋自体も決して悪くないのに、どーしてB級になっちゃったんだろう?勿体無い・・」っていう、そういう類のB級感なんだよね。(今日も言いたい放題だしぃ〜♪)
おうちで友達と集まって「楽しい映画でもみんなで見たいよねぇ〜」って、レンタルビデオでも借りて来て、ビール片手に見るには間違いなくオススメの一本だと言えるんだけど。 結局はそれ止まりの映画って感じ・・・いや、でも本当に面白かったんだけどね。(苦笑)
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