2003年01月07日(火) |
ウォーク・トゥ・リメンバー |
監督:アダム・シャンクマン 出演:マンディ・ムーア シェーン・ウエスト ピーター・コヨーテ、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 「ランドン・カーター」は父親の裏切りで両親が離婚した事で、父を恨み反抗的になって、学校でも派手な友達と無軌道な遊びにふける毎日を送っていた。ある日悪ふざけが過ぎてクラスメイトに怪我を追わせた罰として、学校の奉仕活動と演劇部の春の発表会に参加をさせられる事になったランドンは、そこで自分とは正反対で地味で目立たない、ボランティア活動に積極的に参加する真面目な優等生で、幼馴染みの女の子「ジェイミー」と接近遭遇する。 ジェイミーに出会った事で、今までの生き方に疑問を持つようになったランドン。それと同時にジェイミーを愛するようになったのだが、2人には過酷な運命が待ち受けていたのだった。
【感想】 映画「メッセージ・イン・ア・ボトル」の原作として知られるニコラス・パークの著書3作目「奇跡を信じて」の映画化。 もう予告編から「泣かせ」入ってますし、予告編見ただけで大体の話の筋は予想着いちゃいますけど。
ヒロインの地味な女の子を、今全米で最もホットなアイドル・アーティストの一人「マンディ・ムーア」が、実にキュートな魅力を振り撒きながら演じていてグーよっ♪(*^^*) 彼女のラブリ〜な歌声も、ちゃんと映画中で聞かせてくれるし(もっと沢山唄うのかと思ったけど、それほどでもなかったなぁ)地味に押さえた演技もなかなか上手ですわ。彼女が演劇発表会の中で唄う時はやっぱり目を惹きましたわねぇ♪
さて、話の筋自体が非常に古典的かつ不変的ネタ「愛し合う2人の運命を切り裂くヒロインの不治の病」だし、特にひねりも入れずに堂々とこの古典ネタをやってのけちゃうので、ある意味安心して「泣き」に入れる映画って感じです。 (こうやって書くと、ぴよってすっごく意地悪な感じするわぁ…ま、確かに性格悪いんすけど。苦笑)
古典ネタながらもきちんと肉付けはしてあって・・・例えばジェイミーと出会った事によって、自分の生き方がまるで生まれ変わったかのように変わった少年「ランドン」の横顔。 自分と母親を捨てて行った父の事がどうしても許せなかったランドンが、彼女の病気を通じて自分から父に歩み寄り、そして素直な心を取り戻して「ありがとう」「ごめん」を口にするシーンは、さすがの冷血漢ぴよもホロリとさせられましたわさ!
最初は地味なジェイミーにベッタリになったランドンを小バカにして、仲違いしていた派手な友人達も、いつしかランドンに歩み寄り、そして素直な心でランドンを傷付けた事を詫びる。 ランドンの事を「札付きのワル」呼ばわりして敬遠していたジェイミーの父も、変化して行くランドンの姿を見て、いつしか優しいまなざしで彼を受け入れるようになる。 ・・・この映画には、まるで楽園の住人達の物語のように、悪人が一人として出て来ない。
だからこそ安心して見れる「古典的泣かせ映画」なんだと思う。うん。
とてもステキなラブ・ストーリーではあるものの、あまりに手垢にまみれたネタだけに、評価のしようがないなってのが正直な感想かもしんないな。(^_^;)
でも見て損はない。 マンディ・ムーアの天使の歌声を聞き、そして判り切った展開にも関わらず涙する・・・ 泣きたい気分の時、それからカップルがデートで見るには、最高にイカした作品だと思うな。
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