監督:クリント・イーストウッド 出演:クリント・イーストウッド ジェフ・ダニエルズ ワンダ・デ・ジーザス、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 FBIベテラン捜査官「テリー・マッケイレブ」は、謎のメッセージを残す連続殺人鬼“コード・キラー”を追跡中心臓発作に襲われ、FBI引退を余儀なくされた。それから2年後、心臓移植をして一命を取り留め、ヨットで悠悠自適の生活をするマッケイレブの元に、1人の女性が「姉を殺した犯人を探して欲しい」とやって来た。マッケイレブに移植された心臓は、殺された彼女の姉の心臓だったのだ。
【感想】 クリント・イーストウッドと言えば「ダーティーハリー」シリーズでその精悍なタフガイ振りが今も目に焼き付く、クールでカッコいい名優というイメージ。 そんな彼も御歳72歳、押しも押されぬジイ様になってしまったのですねー!・・・なのに、このジイ様がまだまだ頑張っちゃうんだ!走る!語る!銃撃戦をこなす!そしてオネーチャンとベッドでいちゃいちゃする!(爆)
さすがに寄る年波には勝てないのか、この映画では実年齢にほぼ近いであろう役ドコロで、心臓移植手術を受けたばかりなので激しい運動や過度のストレス等を制限されながらも頑張る・・要するに、大して派手なアクションシーンがなくても仕方ないのヨ♪という設定にしてあるんですけど(苦笑) だから、そんな彼がちょっと動いては胸を押さえ、ちょっと走っては青息吐息になり・・そんな姿をスクリーンで見ながら、往年のファンが「ジイ様、ガンバレー!」と応援したくなるよーな、正にクリント・イーストウッドのプロモーション映画。(^_^;)
話は割りと良く出来たサスペンスなんだけど、サスペンス慣れしてる人や映画慣れてる人が見たら、かなり早い段階でカラクリがわかっちゃう。実際ぴよも姉を殺されたと訴える女性「グラシエラ」が現れたトコロで「あぁ、なーるほどネ」と、ほとんどカラクリが判ってしまった(笑) これってね・・・(以下、ネタバレかも?未見の方はドラッグしないよーにね) 【映画のタイトルがいけませんわ。マッケイレブが特殊な血液型だったって所で、もう展開読めちゃうじゃんね(苦笑)】
ま、サスペンスのオチが見えても、それでも楽しめる展開になってますから、影響ないっす。
正直言うと、前作「スペース・カウボーイ」に比べて、クリント・イーストウッドの脇を固める俳優陣がそれほどメジャードコロじゃないので、映画全体が「大作」っぽくならない。もっと言うと「小粒」 そのせいなのか、視線がただただクリント・イーストウッドに集中してしまい、決して悪い脚本だとは思わないのに(むしろぴよは結構面白い話だと思ったけど)映画の展開自体を楽しむ種類のモノにならなかったというのが、痛いと言えば痛いトコロだと思う。
今年の冬は大作映画が目白押しだからなぁ・・・悪くない映画なのに、上映映画館も少なければ上映期間も短い。 クリント・イーストウッドの名前だけでは集客出来なくなっているんでしょうかね。(しくしく)
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