監督:フィリップ・リオレ 出演:サンドリーヌ・ボネール ジャック・ガンブラン イザベル・カンドリエ、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 クレールは製薬会社のやり手女性営業マネージャー。会社のコンベンションに出席する為に、愛する夫と2人の子供と共に住むトゥールーズの街から、南仏のとある街にやって来ていた。そこでひょんな事からコンベンションの余興として呼ばれていた即興劇団の車に同乗する事になり、劇団の役者で戯曲も書いているという男「ピエール」と出会う。 視線を交わす2人。何不足ない満ち足りた生活をしていたハズのクレールの心に何かが生まれる・・・
【感想】 世界共通なんだろーか・・・幸せな結婚をして、愛する夫に不満はなく、子供にも恵まれ、仕事は順調。自分でも何も不自由がないと思っているハズなのに、それでも刺激的な恋愛を欲してしまうという女ゴコロ。(^_^;) そーいう「大人のちょっと切ない恋」を、24時間という短い時間で「出会って」「恋に落ちて」そして「別れる」までをコンパクトにまとめた映画。
逆に言うと、24時間という時間限定の恋だから映画として成り立ったと言うのか・・これが何ヶ月も何年も続く話にしてしまったら、ただのドロドロの不倫劇になってしまう。
クレールとピエールが出会ってからお互いを意識するまでが、ほとんど会話らしい会話がなくて、何となく目線を交わしたりするだけなんだけど、こーいうのってすごくフランス映画っぽい感じ。自分の気持ちを雄弁に語るハリウッド系恋愛映画に馴染んでいる人が見ると、ちょっと物足らない気がしなくもないんじゃないかと思うんだけど、ぴよはこーいうの結構好きかも♪
コンベンションの余興で演じた「ピクルスの話」は面白かった。シャレが利いてていかにもフランスの小噺っぽくていい♪・・・でも、肝心の2人が惹かれ合うきっかけになった「灯台守の話」が、ぴよにはそれほどピンと来なかったんだよね。 この「灯台守の話」でググッと来ないと、クレールとピエールの「一瞬で落ちる大人の恋」に共感出来なくなってしまうと言うか・・・あうぅ。苦しい。(苦笑)
オフィシャルな時は金髪をくるりと巻き上げてアップにしているクレールが、プライベートで恋する女になった時、はらりと髪を下ろして「マドモアゼル」になる。 駅のカフェで給仕に「マドモアゼル」と呼びかけられて、クレールが「マドモアゼルなんて久し振りに言われた」と微笑むシーンが、この映画を象徴しているんじゃないかと思ったな。
いや・・それにしても、結局「大人の恋」って何ですかね?(^_^;) そこんとこわかってないぴよがこの映画見ても、正に「猫に小判」「豚に真珠」ってトコロなんでしょうな(苦笑)
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