監督:ジョン・リー・ハンコック 出演:デニス・クエイド レイチェル・グリフィス ブライアン・コックス、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 ジム・モリス、35歳。妻と子に恵まれ、高校教師をしながら廃部寸前の弱小野球チームの監督をする彼は、平凡だけど幸せな人生だった。子供の頃から憧れ続けたプロ野球選手の夢。それも若き頃マイナーリーグの選手にまでなったものの、決定的な肩の故障で引退を余儀なくされた彼にとっては遠き日の思い出でしかなかった。 ところが野球チームの少年達に言われた「監督の夢は?」の一言に、モリスの眠っていた夢が再び目を覚ますのだ・・・
【感想】 1999年メジャーリーグに彗星のごとくデビューした1人の投手、ジム・モリス。彼の半生を映画化した実話なんだそーだ。 実際にメジャーで活躍したのは2年しかなかったが、その後モリス本人が自分の半生を本にして出版するや、たちまち全米ベストセラーになり、映画化されれば全米超ロングランヒット。ジム・モリスという人は野球の才能もあったんだろーけど、商才にも長けた人なんだなぁ〜と。(笑)
何しろ実話ですからね(本当にスゴイ事だと思うけど)こーいうのってアメリカさん大好きだよね(笑) ある意味安心して見ていられる・・つーか予告編見たまんまで、それ以上もそれ以下もない映画なんだけど、こういう映画って誰でも感動しちゃうじゃんね。(^_^;) あ、いや、それがいけないって言うんじゃないんだけどね。(あは♪)
映画冒頭で、何もモリスとは関係のない「伝説の話」が語られるんだけど、これが後のクライマックスに上手に絡んでいて、なかなか気の利いた演出だなぁと思ったね。 「伝説の話」からモリスの子供時代、そして夢破れて大人になってからのモリスの人生が続くんだけど、本当に安心して見ていられる展開で。見ている内にモリスが自分の友達か知り合いみたいな気になって来るから、こーいう映画って感動しちゃうんだろーなぁ・・なんてちょっと冷めた目で見ちゃうぴよは、相当性格悪いと思いますわ。(苦笑)
モリスと父親との確執。厳格な軍人だった父親に反抗も出来ずに、野球を半ば父親のせいで断念させられた事が、後々彼の心にいつまでもトラウマとして残っている・・・ここら辺りのエピソードはなかなかよかったと思う。
一見悪者でしかないモリスの父親だけど、彼の言う事は決して間違っていない。モリスが再びプロ野球選手への道に進む事を悩んでいた時に、父親が語った助言「夢を追う前に男としての責任を果たせ」と言うのは、確かに後押しを必要としていたモリスにとってはただの意地悪にしか聞こえないかもしれないけど、核心を突いた一言だったとぴよは思う。 このセリフはこの映画で一番の名セリフだねぇ〜。
子供の頃、野球少年だった人なら誰でも一度は憧れた「プロ野球の選手」そんな人が見たら、感動しない訳がない! 正に「アメリカン・ドリーム」を気持ち良く体感させてくれる一本。
モリスがメジャーのマウンドに立つ瞬間、何だかんだ言ってもぴよもジーンとしちゃったもんね。
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