2002年12月09日(月) |
ボーン・アイデンティティー |
監督:ダグ・リーマン 出演:マット・デイモン フランカ・ポテンテ クリス・クーパー、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 マルセイユの沖合いで瀕死の状態で漁船に助けられた男。体には2ヵ所の銃創、そして体にはスイスの銀行口座を記したチップが埋めこまれていた。彼は身分を証明するものを何も身に付けず、そして記憶喪失になっていた。唯一の手掛かりであるスイスの銀行に行った男は、自分がどうやら「ジェイソン・ボーン」という名前である事を知るが、何故か銀行の貸金庫の中には数ヶ国の偽造パスポート、大金、そして拳銃が入っていたのだ。 一体自分は何者なのか?そして何故命を狙われるのか?自分の命を狙うのは一体誰・・?
【感想】 マット・デイモン主演のサスペンス・アクション。でもなぁ〜、正直言ってマット・デイモンってあんまりぴよの好みじゃなかったりしてな(いきなりこの言い方もどーかと。苦笑)
話は、記憶喪失の男が何故か命を狙われていて、自分に関する記憶は全くないんだけど、襲われると自然と体がそれに反応して、驚異的才能で相手をやっつけちゃったりなんかして・・・どうして自分の命が狙われているのか?そして自分は一体何者なのか?っていう「自分探し」の旅をする・・まー正直に言っちゃうと、かなり手垢の付いたネタなんですけどね。
観客は最初っから記憶喪失の男=ボーンが、実はCIAの特殊工作員で、ある人物の暗殺指令を受けて動いていたものの、失敗して瀕死の状態で海に放り出されていたって事が判ってるんだけど、この映画のサスペンスな部分(と言うか、謎解き?の部分)はそこじゃなくて「どうして腕利きの工作員ボーンが作戦に失敗したのか?」「どうして味方のハズのCIAに命を狙われるハメになっているのか?」って部分だと思うのよね。
これがねー、弱いんだなぁ。うん。オチが弱過ぎんだわよ。(^_^;) だから見終わっても全然「なーるーほーどーねーっ!」って気分になれない。これは痛過ぎ。 正直言って「サスペンス」として成り立ってないと思うのよネ。だからスッキリしなくて尻がむず痒くなる(笑)
アクションシーンなんてCGの大奮発だから、そりゃー見応えあるものの、逆に言えばCG使っちゃえば誰でもこーいう派手なアクションシーンが撮れちゃうんだと思うと、何だか物足らない感じがしちゃって。 やっぱねー、ぴよは実力アクション支持派なんすよ!(だからジェット・リーが好きなの♪うふ♪)なのに、ここまで思いっきりアクションにCG使われちゃうと「これってアンソニー・ホプキンスでもこの役出来るんちゃうん?」って思えちゃうじゃんねー (それはちょっと言い過ぎっすか?苦笑)
ボーンの「自分探し」をたまたま手助けする事になったドイツ人女性「マリー」との絡みは結構面白かったんだけど、如何せんネタに新鮮味がなさ過ぎましたわね。サスペンスオチがもうちょっと手が込んでるか、観客が納得出来て、且つ判り易いオチだったら、もっとこの映画は面白くなったんじゃないかと思うんだよね。
脚本が悪いかなぁー?見せ場シーンが多い映画だったものの、サスペンスとしてはあまりに弱過ぎたんだよねー。
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