監督:ヤン・スヴィエラーク 出演:オンドジェイ・ヴェトフィー クリシュトフ・ハーディック タラ・フィッツジェラルド、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 1939年、ドイツ軍進攻により無抵抗で降伏したチェコは、軍基地をドイツ軍に接収された。チェコ空軍の教官「フランタ」は恋人にしばしの別れを告げ、若きパイロット「カレル」と共に英国に渡り、志願兵となって英国空軍に入隊する。 ある日ドイツ軍との戦闘中にカレルの飛行機が撃墜されたが、カレルは一命を取り留め、スーザンという英国人女性に助けられる。出兵したまま1年以上戦地で行方不明になった帰らぬ夫を待つスーザンに一目惚れしたカレル。ところが後日カレルに付き添ってスーザンの家に行ったフランタも、彼女に心奪われてしまうのだ・・・
【感想】 スタジオ・ジブリが提供してて、予告編でも宮崎サンが大絶賛してるからさー。こりゃ見ない訳にいかないだろーって♪それにしても今ってチェコがブームですかね?ハリウッド映画もロケで頻繁にチェコ使ってるし、チェコって今一番映画界で元気がいい土地なんでしょうか?
チェコでは戦中に祖国を離れ英国で戦った兵士達を、戦後「自由を取り戻す為に」と反乱を起こさせない為に、強制収容所に投獄したという歴史があるんだそーです。その迫害は延々と続き、収容所から解放されてもなお1991年まで続いたんだそーです・・・って、この映画見るまでチェコにそんな悲しい歴史があるとゆー事すら知りませんでした。 あうぅ。ぴよって大バカです。アホです。ごめんなさい。罵って下さい。(>_<)
さて、この映画は戦後のそんな強制収容所での不遇な待遇を受ける「フランタ」の様子から始まり、戦中の華々しい英国時代のエピソードとを交互に差し入れる形で話が進行して行きますが・・・
結局この映画の主題が見えなかったんすけどー(をい)
いや、たぶんフランタとカレルの「男の友情」ってのが一番の柱になると思うんだけど、それにしても2人がお互いの命を懸けるまでの友情を育んでいたという感じがしなかったんすよ。(^_^;)
大体からして、フランタとカレルは「上官と部下」という立場で、カレルがフランタを「信頼出来る上司」として慕っていたというのは納得が出来ても、フランタがカレルをそこまで特別に可愛がっていたのか?と問われると、ちょっと疑問が残る・・つーか、チェコに結婚を誓った彼女を残して来ているにも関わらず、カレルが惚れた女を横取りしちゃってるし(笑)
エピソードのネタ自体は決して悪くないんだけど、それが必ずしもフランタとカレルの「男の友情」という心の結び付きの部分を強調するものではなかった・・むしろ「男の友情」ぶち壊しなエピソードだし(わはは)
飛行機で上空から雲間に下界を見渡したショットとか、飛行機のエンジンかけて下草が風になびく感じ、それから空中戦の様子なんてモロに「紅の豚」を彷彿させてくれて。こーいう撮り方って宮崎アニメのお好みだよなぁ〜と、思わずジブリ提供を妙に納得したりなんかして(笑)
結局「因果応報」と言いたかったのか、それとも「男の友情はかくも美しく」を強調したかったのか・・・ どーにもこーにも中途半端と言うか、監督さんの意図するトコロが見えなくて。(^_^;)
もちょっと歴史のお勉強してから見た方が判ったのかしらん?
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