監督:キャスリン・ビグロー 出演:ハリソン・フォード リーアム・ニーソン ピーター・サースガード、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 「ミハイル・ポレーニン」はベテラン潜水艦長として部下の絶大なる尊敬と信頼を集めていたが、実直で職人気質な性格が災いし、ソ連国家首脳部に原子力潜水艦「K−19」の処女航海の艦長に不向きだと断を下されてしまう。ポレーニンは副艦長に降格され、代わりに艦長に就任したのは職業思考、上昇思考の強い「ボストリコフ」だった。K−19に乗艦したボストリコフは、艦と乗組員を平気で危険に晒すような指揮を取り、ポレーニンとたびたび衝突する。 ところがNATO基地の近海を航行中、原子炉から放射能漏れ事故が発生。このままでは原子炉が暴発しミサイル弾頭が発射されてしまう…そうなれば第三次世界大戦にも発展しかねない一発触発の状態に陥ってしまったのだ!
【感想】 1961年ソ連海軍で実際に起こった事故が元になっている話なんだそーだ。とは言うものの、長い間この話は封印され、ソ連が崩壊した事でようやくかつての乗組員達から話が聞けるよーになったんだとか・・・
さて、映画が始まってハリソン・フォードが勲章ジャラジャラ付けた制服に身を包んで登場するんだけど・・・どー見てもロシア人に見えねーし(苦笑)つか、彼ってめっちゃアメリカンな顔してるやんけ!! 正直言うと、最初彼が出て来た時「あぁ、きっとハリソン・フォードはアメリカからソ連に視察に来たっていう役ドコロなのね♪」と勝手に勘違いして見てたもんねっ(わはははは) だから映画見終わるまでずーっとずーっとずーーーーっと
違和感バリバリ! ←吠えるぅ〜♪
大体からして、この映画長過ぎる。 実際には2時間18分の上映時間だから、イマドキの映画の中ではそんなにめちゃくちゃ長い作品でもないかもしれないが、見てて「長いなぁ・・」と思わされる。これって放射能漏れ事故が起こるまでの描写に時間かけすぎてるんだと思うのよね。
この映画の一番の失敗はやっぱり「ハリソン・フォード」に冷徹なボストリコフ艦長の役をやらせた事でしょ。 だって彼って元々そういうキャラじゃないんだもん。 はっきり言ってこの潜水艦事故は、ボストリコフの無謀な指揮と、物資不足にも関わらず虚勢を張る旧ソ連の体質が原因だと思うんだけど、それがハリソン・フォードを使った事で、強引に「ボストリコフ=実はいいヤツ」を主張しなくちゃいけなくなっちゃった・・・みたいな。(-_-;)
要するに、この映画は予告編で「パニック・ムービー」を主張しているにも関わらず、実際は「ヒューマン」「エセ・ヒーロー物」に話が摩り替わっているのがよくないんじゃないかと。 つーか、もっと言うとパニック物なのかヒューマン物なのか、どっちつかずになっちゃって、映画の主題が見えない。
きゃー!今日もダメ出し大放出!(笑)
話のネタ自体は非常に面白い…つーか、興味のあるネタなんだけど。 もっと話をタイトにしてエピソードを大胆にカットしちゃった方が、パニックとヒューマンがうまく絡んで、ちょっと感動出来る話にもなったんじゃないかなぁ〜と。どーも見終わっても納得出来ないんだな。
一応クライマックスは泣かせ入りますよ。ぴよはぜーんぜん泣けなかったんだけど。(をい)
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