2002年11月12日(火) |
ハリー・ポッターと秘密の部屋 |
監督:クリス・コロンバス 出演:ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 夏休みで帰省中だったハリーは、とある屋敷に仕える妖精ドビーに「新学期になってもホグワーツに戻っては行けない」と警告を受ける。不審に思いながらもドビーの妨害を乗り越えホグワーツに戻ったハリー・ポッター。 新学期を迎えたホグワーツでは奇怪な事件が頻発する。どうやらこの事件にはホグワーツにあると噂される「秘密の部屋」が関係しているらしい・・・ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は秘密の部屋の謎を解くために立ちあがったのだ。
【感想】 当たっちゃったよー♪「ジャパン・プレミア試写会」 名古屋会場では何と8万通の応募があったらしく、70倍以上の確立という難関を突破!ぴよったらエライ!(笑) こんな難関を突破したとゆーのに、未だに原作未読です。(^_^;) でも原作ファンの方のお話だと、かなり原作に忠実な作りだという事なので問題ないでしょう!(をい)
前作の「賢者の石」も原作なんて読まなくても非常に判り易い、正に「子供から大人まで」フルカバーした作品だな、という印象でしたが、今回もやっぱり原作なんて読まなくても誰でも判るよーに作られていますな。ただし、前作を見てない人には厳しいかもしれません(クイディッチ、ホグワーツ他の説明が今回は一切ありませんから)
映画見ながら思った事は「今回も原作の流れを忠実に映像で再現しているんだろうな」という事。 それを2時間41分の中に収めようと必死に頑張っているのが手に取るように判るんだけど、逆に原作中で語られる色んなエピソードをそのまま原作通りに再現しようとしたが為に、1つ1つのエピソードがどれもこれも中途半端になってしまったような気がする。
例えば前作ではかなり見せ場だった「クイディッチ試合」シーン。今回も勿論登場するんだけど、このシーンは全く必要がなかったんじゃないだろうか?原作ファンにとっては欠かせないシーンなのかもしれないけど、映画の流れ的に全く絡まないクイディッチの試合が、展開をダレさせてしまう結果になったんじゃないかと思う。
最初に出て来る妖精ドビーの存在も、この映画ではあまりその存在が重要とは思えないし、ハリーのライバル「マルフォイ」と彼の父親の存在も、きっと今後の展開で大きな役割を果たすんであろう予感はさせるものの、キャラの描き込みが薄い。 森の番人「ハグリット」とのエピソードも、時間をかなり使っている割に(あの森のシーンは小さな子供が見たら確実に悲鳴をあげそうだな。苦笑)やはり話の本筋との絡みを考えると薄いと言わざるを得なくて・・・
正直言って、原作の事を忘れろ!とは言わないまでも、もっと大胆に原作で語られたエピソードを端折って、本筋の秘密の部屋の謎に関わる直接的な部分にスポットを当てて脚本を書くべきだったんじゃないだろうか? ・・だからなのか?前作でも書いたけど、クライマックスの「今回のボスキャラ戦」シーンも、それほど苦労もせずに追っ付け仕事で片付けちゃったよーな感が否めず(前回に比べれば苦戦してますけど)
くはー! 無茶苦茶酷評してますけどね、見所は多いですよ!(今更何言ってんだ!とかいじめないでぇ〜ん!) 映像の美しさは言うに及ばず、細部に渡って非常に手の込んだ映像。子供だけに楽しませるには余りにレベルの高い作りには、思わずため息やら悲鳴やら色々聞こえて来そうな完成度の高い映画だとは思うんだよ。
でも原作ファンはこの映画がどういう評価なのかわかんないけど、原作を読んでいないぴよにはちょっとエピソードを盛り込み過ぎて消化不良気味な感じを受けなくもなかったんですけどね。(^_^;)
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