監督:ピーター・チェルソム 出演:ジョン・キューザック ケイト・ベッキンセール ジェレミー・ピヴェン、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 クリスマス直前のNYの百貨店で、1組しか残っていなかった手袋を取り合った事で知り合った男女。2人は急速に惹かれ合い、偶然の出会いに楽しい一時を過ごす。別れを惜しむ「ジョナサン」に、セレンディピティ(幸せの偶然)を信じる彼女「サラ」は1つの提案をした。ジョナサンは5ドル紙幣に、そしてサラは持っていた本にお互いの名前と連絡先を書いて手放す。それがいつか偶然どちらかの手に渡った時に運命の扉は開かれるであろう、と。 結局巡り合えなかった2人は、数年後お互いフィアンセとの結婚式を数日に控えて「あの日の偶然」のありかを探すのはこれが最後のチャンスだと確信した・・・あの日の出会いは「偶然」なのか、それとも「運命の出会い」だったのか?
【感想】 これからのクリスマス・シーズン、カップルで映画見てラブラブしたい♪ ・・・そんな2人にとっておきの今年の冬1番の大物ラブ・ストーリーになるか!?
NYでふんだんにロケっていて、あの高級百貨店「ブルーミングデールズ」や「ウォルドルフ・アストリア・ホテル」そしてNYの恋人達の冬のデートスポット、セントラル・パーク内にある「ウォルマン・スケート・リンク」等、まるでNYガイドブックばりにじゃんじゃん美しいNYを見せてくれる。 この映画のタイトルにもなっている、カフェ「セレンディピティ3」も実在するカフェなんだそーです。 ・・これは先のテロで観光客が減ったNYを元気付けたい、という思い入れもあるんでしょうな。だったら次回は是非バリ島を舞台にステキなラブ・ストーリーを撮ってもらいたいもんだ(苦笑)
話はたまたま偶然出会った男女が、3度目の正直で「運命の出会い」を果たす事が出来るのか?ただそれだけを長々引っ張る訳ですが(苦笑)ただ偶然を待ってるだけじゃー映画にならない。 この映画のいい所は、偶然を信じて生きて来たものの、自分達の人生がいよいよ正念場を迎える時になって、自らの努力で「偶然」を「運命」に変えようとお互いが努力するところ。
これを「結局幸せの偶然なんてモノはなくて、自分で動かなきゃダメなんじゃーん。運命の出会いなんてウソね」と簡単に片付ける人もいるかもしれないけど、ぴよは「運命の出会いとは自らの努力で引き寄せるモノなのだ」という風に好解釈しましたけどね。
サラ役を演じた「ケイト・ベッキンセール」が非常に魅力的。すっごく愛らしい表情の女優さんなんだけど、イマイチ「華」を感じなかったなぁ・・・今後どう化けるかがちょっと注目かも!?
ただ、あまりにすれ違い過ぎて少々イラついた。(^_^;) 「ちょっと、そりゃないんじゃないのぉ?」ってツッコミ入れたくなっちゃったシーンも多々あり・・・(苦笑) 系統として「ユー・ガット・メール」に近いかと。ユー・ガット・メールは、実はお互いが身近にいるのに気付かずにすれ違うのに対して、こちらはお互いが判っているのに見付けられずにすれ違う・・・
そういう意味ではあまり新鮮さを感じなかったのが惜しかったかも。
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