監督:ケヴィン・レイノルズ 出演:ジム・カヴィーゼル ガイ・ピアース ダグマーラ・ドミンスク、他 オススメ度:☆☆☆☆☆
【あらすじ】 エドモンは貧しい航海士だったが、美しいフィアンセ「メルセデス」そして永遠の友情を誓った友「フェルナン」に囲まれ幸せ一杯だった。だがとある航海中嵐にみまわれ、ナポレオンが幽閉されているエルバ島に漂着。そこでエドモンはナポレオンから謀叛の手紙だと知らずに手紙を託され持ち帰った。これを何者かの密告により、謀叛の手紙を運んだ罪人としてイフ島へ島流しにされてしまったのだ。 13年の幽閉生活の後脱獄し、変わり果てた姿で故郷マルセイユに戻ったエドモンは、無実の罪が親友フェルナンの謀略だった事、更にフェルナンとメルセデスが今は夫婦となりパリの社交界にいる事を知り、復讐を誓うのだった。
【感想】 19世紀のフランスを代表する文豪アレクサンドル・デュマ。彼の同名小説の映画化。日本では「巌窟王(がんくつおう)」の名前で知られてますね。・・子供の頃読んだ記憶はあるんだけど、内容覚えてなかったなぁ(^_^;)
もうねぇ〜・・・この映画、久々の大当たり! まず映像に息を呑むね!とにかくその荘厳で美しい景色には圧倒される。この映画のロケはアイルランドとマルタ島で行ったそーですが、とにかくため息モノですよ! そして復讐を誓ったエドモンが「モンテ・クリスト伯」として別人に生まれ変わり、パリの社交界に堂々デビューするシーン。豪華絢爛な衣装やセットにはただただ圧倒されるしかない。
内容も演出も申し分ない。特にエドモンがイフ島に幽閉されて、そこで脱獄を企む「ファリア司祭」と出会ってからがどんどん惹き込まれる。このファリア司祭役を先日惜しくも亡くなった、映画「パリー・ポッター」シリーズの校長役でお馴染みの「リチャード・ハリス」が演じているんだけど、正にこの配役はどんぴしゃ!ファリア司祭によって、読み書きから教養、そして戦う術を教授されるくだりでこの映画の面白さは決定付けられたと言っても過言じゃないねっ! 一つ一つのセリフも実に巧みで、ラストまで気を抜けない。なにげないセリフが後に実に生きてくる巧みな展開で。 伏線の張り方もさりげなくて好感が持てる。
フェンシングの決闘シーンも迫力たっぷりだし、今回ぴよ大好き♪の「ガイ・ピアース@サル顔」が実にイケすかない貴族役やってるんだけど、これがまたハマっちゃってねー!(笑)
13年間もの長く辛い幽閉生活の間、エドモンに生きる力を与え続けたのは「復讐」の2文字。だが彼を本当に生かしたのはメルセデスへの愛だったのではないか?エドモンの復讐劇に終止符を打てるのもまたメルセデスしかない。彼女の変わらぬ愛こそがエドモンを本当に生まれ変わらせる事が出来る・・・
久々の「正統派名作系」を存分に楽しませてくれる、実に素晴らしい作品だと思う! こんなに素晴らしい作品なのに、どーして単館ロードショーなんぢゃいっ!!(>_<) ぴよはこーいう映画、すっごい好きなんだよぉー!大きなスクリーンでめいいっぱい楽しみたいよぅ〜!
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