2002年11月04日(月) |
MON−ZEN(もんぜん) |
監督:ドーリス・デリエ 出演:ウーヴェ・オクセンクネヒト グスタフ=ペーター・ヴェーラー ペトラ・ツィーザー、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 中年ドイツ人兄弟「ウーヴェ」と「グスタフ」、兄のウーヴェは子育てを全て妻任せにしておいたのがたたったのか、ある日妻子に愛想つかされ逃げられてしまう。気が動転したウーヴェは風水カウンセラーをしている弟グスタフの家に転がり込むが、丁度グスタフは長年の夢だった日本への禅寺修行の旅に出る準備をしていたのだ。 半ば強引にグスタフの旅に同行したウーヴェだが、兄弟を待ち受ける禅の国・ニッポンでとんだ珍道中を繰り広げるのだ!
【感想】 日本の「禅」を取り上げたドイツ映画。ちょっと謎の雰囲気がぴよの「おバカ映画好き」の血を騒がせましてね♪ 予想した通り、この映画も全くもっておバカでおバカで、ぴよの超ツボっすよぅ!!
ウーヴェとグスタフの兄弟がとにかく濃い!濃いんだけど、決して大袈裟な演技やオーバーアクションで笑わせようというんじゃないところがいい♪むしろ演技も兄弟それぞれのキャラクター自体も、どちらかと言えば「地味で暗い」感じなのに・・それなのにやっぱり「濃い」んだよ。
「禅」は西欧・欧米では非常に人気だそーで、かの国の方々には「東洋の神秘」のように写るのかもしれません。 映画中でも「禅」に憧れる弟グスタフが「my座布団」で座禅を組んだり、リビングに「ぷち・枯山水」を作ったりしてしていて、それがまた笑いを誘います。
この映画中の日本(東京)の描写もなかなか面白い。 とんちんかんな表現なんじゃなくて、外国人が見た「日本の不思議」をそのままそっくり見せていて、なるほどなぁと思わせてくれる。例えば町中で老いも若きも携帯電話を手に持って話をしていたり、開店同時に入ったデパートでは、自分達に次々と店員がお辞儀をしながら挨拶してくれたり・・・ この映画は東京でのシーンは渋谷や銀座を中心にゲリラロケをしたそうで、たぶん撮影許可も取らずに勝手に撮影しちゃってる部分、多いんでしょうね(そう思わせるシーンが多々あった)
日本人のぴよもほとんど知らない「禅の世界」 禅寺ロケは実際に石川県にある曹洞宗の総持寺の全面協力を受けて、更に総持寺の現役の住職や僧侶らがそのままの姿で映画に登場しているそうです。この寺での修行シーンはほとんどドキュメンタリー・タッチで、実際に禅寺修行をするとこういう体験をするのだなぁ、というのがよーくわかります。・・って言うか、ぴよ全然「禅」の事知らなかったから、結構勉強になっちゃったね!(^_^;)
映画全般に流れる滑稽な笑いと、ありがたぁ〜い「禅の世界」のお話。 両方が楽しめて、映画を見てる内になんだか自分が「外国人」の目で日本の風景や禅の世界に触れているような気持ちがしてくるから不思議だよ。
最後の最後まで笑わせてくれる・・・この兄弟が大真面目にやればやる程笑えるんだもん!おバカ映画ファン、必見!!
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