監督:マーク・ペリントン 出演:リチャード・ギア ローラ・リネイ ウィル・パットン、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 ワシントン・ポスト誌の敏腕記者「ジョン・クライン」と妻「メアリー」ある日夫婦で出かけた帰り、メアリーが突然悲鳴と共に車のハンドルを切り、事故を起こし入院する。するとたまたま検査した結果メアリーには脳に腫瘍が出来ている事が判り、その後あっけなくこの世を去ってしまうのだ。 だが、メアリーは事故後ベッドで夫ジョンに「あれを見た?」という謎の言葉と、不可解な沢山の絵を残していた。 それから2年後、ジョンは仕事のため車でワシントンD.Cからリッチモンドに向かっていたのだが、1時間後何故か600kmも離れたウエスト・バージニア州ポイント・プレザントという町にいたのだ。そしてその町で不可解な出来事が頻発しており、更にその出来事と生前メアリーが口にした謎の言葉が関連している事を知る・・・
【感想】 リチャード・ギアの新作だよ!しかも封切り2日目にして、劇場には客が30人いなかったんじゃないか? どーよ!これでいーのかよっ!?(苦笑)
この映画についてほとんど前知識がなかったんだけど、まず見ながら思った事は「Xファイルネタっぽいなぁ」という事。 未知の何かの存在とか、ある特定地域で(しかもほぼ同時期に多数の人が経験する)幻覚が、幻聴が・・・ってのはXファイルのお得意ネタだよね?この映画も正にドンピシャでそのネタですわ。 そう思いながら見たからって訳でもないんだろうけど、映画の構成もTVドラマっぽいと思った。
TVドラマってCMがちょこちょこ入るから、視聴者を飽きさせないよーにCM前に必ず何か次に繋がるヒントだったり、CM後の展開を気にさせるよーに小さなクライマックスシーンを入れますよね? この映画も短いシーンを繋いで頻繁に場面が切り替わるんだけど、その1つ1つのシーンに何かしら観客の気を惹く「ヒント」だったり「クライマックス」を用意して、飽きさせないで先の展開を心待ちにさせるよーな演出をしていると思ったのよ。
で、この映画の主題は「未知の何かからの予言(メッセージ)」 それが「あるか、ないか」じゃなくて、「あると確信した(体験した)人達」の話・・って書くと乱暴か?(^_^;) しかもこの映画のスゴイ所は、その「予言」を必ずしも「人間の為の善意の予言」っていうキレイ事にしていないところ。 更に・・・(ここからネタバレ?なので、未見の人はドラッグしないよーにね♪) 【結局その予言は誰によってもたらされたものなのか?という「答え」がない。これを「中途半端にごまかすんぢゃねーよ!」と思う人もいるかもしれないし、逆に妙に陳腐な…異星人だの、神様だのってオチを付けなかった潔さを評価する人もいるかもしれない。ぴよはどちらかと言えば後者の口だ。】
それにしても、バラバラに色んな出来事を見せておきながらも、ラストシーンへの伏線の張り方が実に巧みで、これには思わずぴよも「なるほど!これはウマイ!」って膝を打っちゃったね♪(笑)
まー・・・でもこの映画、想像以上に怖かった。 惨殺シーンがバンバン出る訳でもないし、音でびっくりさせたりするシーンもほとんどないんだけど、それにしても心理的にゾゾーッとさせる映画だったよ。何時の間にか鳥肌立ってたし!
何が怖いって、この映画。 実話を元にしてるらしいんすよ!マジっすか!?こんな事、実際にあったんすか? 冗談ぢゃないよぅ〜・・・ったくぅ〜!ぴよを寝かさないつもりかね?をい。(>_<)
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