監督:ボブ・ジラルディ 出演:ダニー・アイエロ エドアルド・バレリーニ カーク・アセヴェド、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 ニューヨークの流行発信地・トライベッカ、この街で長年人々に愛されて来たイタリアン・レストラン「ジジーノ」は今正に変化の波が訪れていた。と言うのも、伝統的イタリア料理を好み、守り続けて来たオーナー「ルイ」の意に反し、跡を引き継いだ料理長である息子の「ウード」は、この店をトレンディでオシャレな高級レストランに変貌させてしまったのだ。 そしてこの高級レストランに個性的な客が次々とやって来る。ジジーノを乗っ取ろうとするギャング、ウードと愛人関係にある女性料理評論家、あるいは鼻持ちならないギャラリーのオーナーや、常連の証券マン・・・
【感想】 予告編見た時から「美味そうだなぁ〜♪」と思ってたんだけど(をい) レストランが舞台の映画だから、当然厨房の様子がバリバリ出て来て・・・実に料理が美味そうなんだ♪(笑)
このイタリアンレストラン「ジジーノ」はトライベッカに実在するレストランで、しかもこの映画の監督ボブ・ジラルディがオーナーなんだそーだ。要するに自分のレストランの宣伝映画なのか?(爆) でも実に食べ物や食材が美味しそうに撮れてるのは、やっぱ自分のレストランに愛情注いでるからかね?(^-^)
さて、この映画。 「ジジーノ」でのとある一夜の出来事を描いているんだけど(その一夜に対する前段階の伏線はあるものの)実に沢山のネタをバラバラに提示していて非常に混沌としているハズなのに、ちゃーんと最後にオチが付いてまとまる。構成が面白いというか非常に巧みだと思った。
オーナーと息子の関係、オーナーと副料理長との関係、息子と副料理長との関係、更に副料理長とギャングとの関係、はたまた客とオーナー、客と息子、客と客、スタッフ同士の関係・・・と、映画中に出て来る人間関係は網目状に張り巡らされていてるにも関わらず、映画を見ていて混乱する事がない。すごくすっきりしている。 これは、場所を「レストラン内」というごく限られた空間の中に収めてある為なのか、それとも見せ方がウマイのか。
一見して映画の展開に意味のないキャラクターが、実はきちんと映画の中で役割を果たしている辺りなんかは、映画の最後まで来て思わず「なーるーほーどーねーっ!」と声をあげたくなっちゃう(笑)
見て楽しくて美味しい、そして見終わってスッキリして、美味しいイタリアンが食べたくなる・・・
やっぱりこの映画は「是非実在するジジーノにも来てね♪」っていう映画なのかしら?(笑)
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