ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2002年10月17日(木) ジョンQ −最後の決断−

監督:ニック・カサヴェテス
出演:デンゼル・ワシントン
    ロバート・デュヴァル
    ジェームズ・ウッズ、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
ジョン・クインシー・アーチボルト(通称:ジョンQ)は妻デニスと一人息子のマイクの3人家族。家は貧しかったが、家族は愛し合っていて友人にも恵まれ、充分幸せだった。
ところがある日、マイクが突然倒れて病院に担ぎ込まれた。マイクは重度の心臓疾患で心臓移植をしなければ余命は数週間、事によっては数日だと宣告される。手術費用をカバー出来るはずの医療保険は会社の都合で勝手に保障の少ないものに切替えられていて、国の保障も受けられない。しかし移植希望者リストに名前を連ねるには手術費の30%(75,000ドル)を現金で前払いしろというのだ!絶体絶命の中、マイクはどんどん衰弱していく。
息子をどうしても助けたい!ついにジョンQは拳銃を手に、患者を人質に取って病院に立て篭もった。息子を移植希望者リストに載せるように要求する為に・・・。


【感想】
今乗りに乗ってるデンゼル・ワシントンだよぉ〜♪彼の新作だと聞いたら見ない訳いかないっす!実は試写会に応募しまくったんだけど全滅しやがって(涙)友達がペア試写状を当ててくれたお陰で見に行けたのねーん♪

日本でも医療保険制度は相当深刻な状況を迎えていますが、アメリカは更に先を進む深刻度。この映画は今のアメリカの医療保険制度を痛烈にバッシングする社会派問題作・・ってのが主題なんでしょうね。
んんー。そーいうのってお説教臭くてダメなのね〜・・・って人、いいから見なさい!(笑)

この映画の何が素晴らしいって、そりゃ〜デンゼル・ワシントンの迫真の演技ですわ!今回「トレーニング・ディ」でようやくオスカー取ったけど、ぴよは絶対にこの映画で取らせたかったねぇ。やっぱりデンゼルは「イイ人」役の方が断然演技が光ると思うの!どうしてこの映画、トレーニング・ディの前に作らなかったのかしら!本当に悔しいわっ!!

予告編でいやという程見せてくれる「病院立て篭もりシーン」…でもその前の「どうして病院ジャックまでしなければいけなかったのか」という部分をかなり木目細かく見せてくれていて、この「前振り」が実に生きている。ジョンQがいかに「普通の善人」で、いかに子供の為に必死になって自分の出来る全ての努力を惜しみなくしたかという事を、これでもか!と見せる。

このシーンに時間を割いていなければ、観客は納得出来なかったし共感も出来なかっただろう。
この映画の展開はここまではパーフェクトだったと思う。

でも、ぴよは病院ジャックをした後がどうにも納得出来なかった。
あまりにご都合主義に走り過ぎた展開。サスペンスではないのだからオチが見え見えでも全然構わないんだろうけど、それにしても特にクライマックス以降に至っては「ありゃりゃりゃ〜」としか言いようのない実に味気ない着地点、描き込みも弱いしイケてなかった。(^_^;)


それでもこの映画はぴよ的には評価高いです。
余りに臭過ぎる「泣かせ」な演出だったにも関わらず、思わず涙がこぼれてしまったのは、やっぱりデンゼルの素晴らしい演技があったからこそ。
ジョンQを他の役者が演じていたら、きっとぴよは泣けなかったと思う。
それだけデンゼルの演技は人の胸を打つ素晴らしいものだった。

デンゼルの演技だけに☆を付けてもいいくらい、本当に彼の演技一人勝ちの作品だったと思うよ。




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