監督:マイケル・ケイトン・ジョーンズ 出演:ロバート・デ・ニーロ ジェームズ・フランコ フランシス・マクドーマンド、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 ブルックリン・ビーチにドラッグの売人とおぼしき死体が打ち上げられていた。NY市警殺人課の敏腕刑事「ビンセント・ラマーカ」は被害者の身元を調べている内に事件がロング・アイランドで起こった事をつきとめた。ロング・アイランド・・・そこはビンセントの生まれ故郷であり、14年前に離婚して妻と子供をおいて出て来た町であり、そしてかつてビンセントの父が幼児誘拐殺人事件を起こして処刑された町だ。 捜査を進める内に有力な容疑者が上がって来た。ところがその容疑者とは自分がかつて妻と共にこの地に置き去りにして来た我が子の「ジョーイ」だったのだ・・・
【感想】 デ・ニーロの新作映画だっちゅーのに、全然この映画の宣伝してなくない?TVでもほとんど見ないし、他のマスコミにもあんまり取り上げられてる風に思えないし・・・ぴよがたまたま目にしてないだけなのぉ?(^_^;)
さてこの映画、公式HPや数少ない映画宣伝の媒体見ると「サスペンス」って書いてあるんだけどネ、全然サスペンスじゃないっすよ。カテゴリ的には「ヒューマンドラマ系」に近いと思いますがね。 いやそれが悪い訳じゃないんですけど、どうして全然違う紹介の仕方するかなぁ?と思ってさ。サスペンスって言っちゃった方が客が集まり易いって事なのかしらん?・・・ってあんまり意地悪言っちゃダメ?(笑)
でもこの映画ね、すっごくぴよは好き♪ 正直言って相当暗いし地味な話だし、目を見張るよーなドンパチとかアクションとか目玉になるよーな、絵的に見て面白いシーンが全然ないんだけどさ(をい)それでもすごくいい映画だと思った!
何がいいって、主役ビンセントの息子役をやった「ジェームズ・フランコ」がいい!! この人「スパイダーマン」で主役トビー・マグワイアの親友役で出てるんだけど、スパイダーマン見ても全然気にも留めなかった俳優さんなのよね。なのにこの映画では本当に素晴らしい迫真の演技! ドラッグ中毒で泥沼から抜け出せなくて、自分を捨てた父親を憎み、その憎しみの裏にある切ない思慕を漂わせる青年を実にリアルに演じていて本当に素晴らしかった!彼は今後注目だね〜!!
クライマックスのデ・ニーロとジェームズ・フランコの絡みシーンは本当に胸を打つ。
どうしようもなく暗くて地味な話の展開ではあるものの、この映画には救いがある。それがいい。見終わった後は逆に清々しい気持ちにすらさせてくれる・・・これは隠れた名作かもしんない! どうしてこんなにいい映画なのにもっと宣伝してくれないんでしょう!派手なシーンがないとやっぱり宣伝ってしてもらえないものなのぉ〜?ぴよは悲しいぞぉー!!
ただね、この「容疑者」という邦題はいかがなモノだろうか。 原題は「CITY BY THE SEA」なんだけど、原題のままの方が絶対によかったと思うのよ。 「CITY BY THE SEA」という言葉はこの映画の中で重要なキーワードにもなっているのよね、なのにどうしてこんな陳腐な邦題を付けてしまったのでしょうか?この邦題のお陰で、この映画が一気に三流ちっくになってしまったではないか! 映画配給会社さん、もっと原題を大切にしましょうよぉ〜!!(>_<)
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