2002年09月20日(金) |
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ |
監督:ウェス・アンダーソン 出演:ジーン・ハックマン ダニー・グローバー アンジェリカ・ヒューストン、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 天才ファミリー「テネンバウム家」当主のロイヤルは高名な法律家、妻エセルは考古学者、そして3人の子供達はそれぞれ十代にして富と名声を手に入れた天才児揃い。だがそんなテネンバウム家の名声も今は昔。20年という歳月の中で裏切りや失敗、災難にみまわれ全てが過去の栄光となり消え去っていった。そしてその失敗の常に元凶だったのが父「ロイヤル」の存在だったのだ。 家族と別居してホテル住まいだったロイヤルはついに破産してホテルを追い出され、ある日ひょっこり家族がバラバラになってしまった「テネンバウム家」に舞い戻って来た・・・
【感想】 予告編見て、もうこれは絶対に見なくっちゃ!と思ってた一作。 なにしろそのキャストの豪華さと言ったら・・・よくぞここまでこれだけの俳優を集められたなぁ〜!
俳優もアクの強い名優揃いだと、個々のキャラが強過ぎて話がまとまらなくなるんじゃ・・と懸念されますが、これがまた俳優のキャラを凌駕する程の濃い設定の役ばっかりで、逆に突拍子もない役ドコロがうまい具合に名優達をまとめてくれてる♪
予告編を見て、大笑いするよーなコメディ映画を想像してたんだけど、実は内容自体はかなりまっとうな家族ドラマになってる。笑わせるシーンも「腹を抱えて」と言うよりも、こっそり「ぷぷっ」とほくそ笑む程度のテイスト。 これが「普通の家族」のドラマだったら全然面白くもなんともないんだけど、「イっちゃってる」家族をこの名優達が演じてるという事で実に見せ場の多い面白いドラマに仕上がってるなぁ〜と思ったね。
話の展開も読めそうでいて、全然先が読めない(だからと言って難解とか意味不明という事じゃない) おもちゃ箱をひっくり返したような・・ジェリー・ビーンズみたいな色を思わせる独特な映像 話の筋とは関係ない小道具にやたら凝ってて(3兄弟の衣装とかね♪) 更に音楽はかつてのポップス・ロックの名曲をカバー。
・・・この映画は「好き・嫌い」がはっきり分かれるアクの強い映画だなぁ〜、と。
ぴよはね、こーいう映画はかなり好き♪どーでもいい事にやたらこだわる映画って好きだねっ!(をい) ただ、この名優達をあまりにうまくまとめ過ぎてしまった為に、小さなエピソードのひとつひとつが小粒に見えてしまったのが難点と言えば難点か。 でも映画好きだったら見て損はないねぇ〜♪ハマる人には相当ハマる手合いの映画じゃないかと。
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