2002年09月18日(水) |
イン・ザ・ベッドルーム |
監督:トッド・フィールド 出演:トム・ウィルキンソン シシー・スペイセク マリサ・トメイ、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 ニューイングランド、メイン州の小さな港町で開業医をするマット・ファウラー。妻ルースは合唱隊の教師をしている。大学の夏休みで帰省している1人息子のフランクは、年上で2人の子持ち女性ナタリーと愛し合っていた。ルースは息子のフランクがナタリーとの恋愛に溺れるのを快く思っていなかった。なぜならナタリーは別居しているものの離婚していない夫リチャードという存在がおり、更にリチャードはかなりのワルな上、ナタリーに復縁を迫っていたからだ。 そんなある日、事件が起こる。ナタリーの家で言い争いになったリチャードがフランクを射殺したのだ・・・
【感想】 結構話題になった映画だと思うんだけどなぁ・・・見に入ったらぴよ含めて8人しか客がいなかったぞ(^_^;) ま、所詮単館上映モノですもんね、こんなもんなんすかね。
映画全体が実に淡々としてて・・・これが悪いんじゃなくて、たった1人の息子を実に不本意な形で失った両親の虚無感と言うか悲しみが伝わり易くなってるんだけどね。 主人公のファウラー夫妻の心のひだを言葉やナレーションやBGMで饒舌に表現するというやり方じゃなくて、セリフは極力少なめで、画面をフェードイン、フェードアウトさせたり、マットやルースのちょっとした視線や仕草でそれを表現してるんだよね。なかなか面白い撮り方してるなぁと思ったわ。
長年連れ添った夫婦と言えど・・・むしろ、長年一緒にいたからこそお互いに言えなかった小さな心のすれ違いや誤解、わだかまり、不満、そういうものが息子を失った後の静かな夫婦2人きりの生活の中で初めてお互い爆発する。 この夫婦が言い争いになるまでのくだりが実に寒々しいと言うか、身につまされると言うか・・・(苦笑)
ところがここからがこの映画、ガラっと様相が一変する。どーしてこういうオチ付けちゃうかなぁ〜? もっと・・・夫婦の再生のあり方を見せてくれると期待してただけに、この展開はぴよはどーにも好きになれませんでしたね。これもまたファウラー夫婦が再生するためには必要な事だった? 映画ではこの後の夫婦の姿を示唆するモノを与えられなかった(とぴよは感じた)から想像するしかないけれど、決して「夫婦の今後の幸せの形」を模索するという終わり方ではなかったと思う。つーか、めちゃくちゃ後味悪い。
それにしても実に重たくて暗い話だったわさ(ぼそ)
ぴよはさ、やっぱり「悲劇の後にも救いがある」ストーリーが好きなんすよ!ベタだけど、困難や悲劇から立ち直って行って、そこに一筋の光が見出せるよーな、そんな救いのある話がいいんすよぅ!
てな訳で、今回評価低め。・・・あのオチじゃなかったらなぁ〜・・・ふうぅぅぅ〜
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