監督:篠原哲雄 出演:江角マキコ 豊川悦司 筧 利夫、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 人気作家「柳 美里」のお腹に1つの命が芽生えた。相手は妻帯者の男性。不倫の子を宿した柳の心は揺れ動き中絶も考え、かつて10年もの間同棲生活を続けた元恋人で、東京キッドブラザースの主宰者「東 由多加」の元を訪れる。ところがその時すでに東は手の施しようもない癌におかされていたのだった。 柳の中から生まれいずる命、そして消え逝こうとする東の命、対照的な2つの「命」の劇的ドラマが始まった・・・
【感想】 柳 美里の同名小説シリーズ「命」「魂」「生」「声」の映画化。映画化になるに当たり、彼女は自分の名前、子供の名前、そして「東 由多加」の名前を実名で使用する事を条件に出したそーです。 ・・・題名くらいは聞いた事あるけどネ、原作は読んでないんすよ(相変わらずこのパターンよ。苦笑)
日本国籍ではないがゆえのいじめや家庭内の不和、様々な思春期の葛藤から家出と自殺を繰り返して来た「柳」が、生まれる命と消え逝く命に向き合う事で人間として成長し、生きる力を得て行く・・・
何だかすっごくカッコいいなぁ(ぼそ)
カッコ良過ぎるんだよな。原作の小説読んでないから作者の意図を作者の言葉で見ていないから色々書くのが心苦しいんだけどさー、リアリティがあるようでいてないような・・・すごく微妙な感じがしたのよね。(^_^;) この映画、身内や愛する人を「癌」という病気で失った経験がある人とない人では見方が多少違って来るんじゃないかという気もしなくはないんだけどね。
ぴよは大好きだったパパを2001年1月12日に癌で亡くしました。だから癌と向き合う「東 由多加」という人の気持ちだったり、親身になってくれた東の主治医の一見冷酷とも取れる(でも実は本当に一生懸命だったとぴよは思えた)言葉の数々には頷いてみたり「パパもこんな風に思っていたのかなぁ」としんみりしたりして、ちょっぴり切なくなっちゃったんだけどね。
ただ、肝心の「柳 美里」という人にはあまり共感が出来なかった。 原作はどうなのか判らないけど、映画を見る限りの彼女は不倫の末に妊娠したものの不倫の彼が煮え切らない態度で一時は中絶も考え、彼がアテにならないから元彼を頼り、彼の気持ちに甘えていたクセに「私、こんなに成長しました」とカッコよく1人颯爽と立ち上がっちゃったオシャレな女風な・・・鼻持ちならない感じを受けてしまった。
東 由多加と自分のパパの姿を重ね過ぎたせいなのか・・・東の気持ちに肩入れし過ぎて少々意地悪な目でぴよは見てしまったかもしれません。だから今日の感想はかなり私感多くてアテにならないかも(^_^;)
柳が産んだ子供のお宮参りに付き添った東が、神社の境内で微笑ましく戯れる親子の姿を見て号泣するシーン。 「俺の命がもう少しあればこの産まれたばかりのこの子の成長を見届ける事が出来るのに・・・」
泣きました。
ぴよのパパも病院のベッドで来年や2年後に一緒に旅行に行く計画を楽しそうに話していました。 パパはもう自分の命が長くない事を誰よりも判っていた事でしょう。 それでもぴよに2年も3年も先の楽しい夢をたくさん語ってくれました。 本当は、本当は、1人ぼっちになった時、パパはあのリノリウムの床の冷たい病室であんな風に泣いていたんだろう・・・そう思うとぴよは泣かずにはいられませんでした。
ちょっとナーバスになってしまいました。今日は全然映画の感想じゃなかったっすね。(すんまそ)
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