2002年08月21日(水) |
アバウト・ア・ボーイ |
監督:ポール・ウェイツ&クリス・ウェイツ 出演:ヒュー・グラント ニコラス・ホルト トニ・コレット、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 ウィル・フリーマンはクリスマス・ソングの一発ヒットを放った親の遺産で暮らしている38歳独身男。面倒を見なければいけない親もいないし、好みのインテリアに囲まれて高級車を乗りまわし自由な時間を楽しむ毎日。セックスも服装の趣味と一緒でカジュアル&クール。だから彼女が出来ても2ヶ月ももたない・・・もちろんそれが心地よいのだ。ウィルは結婚なんてこれっぽっちも望んでないし、誰かとしがらみを作るなんてまっぴらごめんなんだから。 ところがひょんなきっかけで12歳の悩み多き少年マーカスと出会い、自分の中で何かが変わって行くのだ・・・
【感想】 ヒュー・グラント、好きなんですよぉ〜♪ あの軽薄そーで好色な目付きや意地悪そうな口元ったら、たまりませんわぁ〜♪(あ、一応誉めてるんすけど。苦笑) そんなヒューが38歳の軽薄で頭空っぽのヤサ男「ウィル」を演じるなんてぇ〜・・ドンピシャっすよ!(笑)
この映画、公式HPでも堂々と語ってますが、あの大ヒット映画「ブリジット・ジョーンズの日記」のまるまる男性版です。 ブリジットが30過ぎて結婚願望はあるけどなかなかイイ男にヒットしなくてクサってる女だとしたら、この映画の主人公はお金をたっぷり持ってる独身貴族を満喫する色男の独白と言ったところか。
実際30歳後半まで何不自由なく謳歌して来た独身男性(今この手の男は多いと思う)の本音ってこんなだろーなぁ、と思わせるウィルの独白は数多くあって本当に笑っちゃう!実際のトコロ、この映画を30台中盤以降の独身ライフに大満足している男性諸氏が見たらどう思うのでしょう?感想が是非聞いてみたいトコロですわ。
「ブリジッド〜」とこの映画が違うのはブリジッド〜が彼女1人の独白に対して、この映画はウィルの独白と12歳の多感な少年「マーカス」の独白の2段構えの構成になっているトコロ。 マーカスは情緒不安定なシングルマザーの母親と2人暮らしで、自身も独特のキャラクターを持っているためになかなか学校に馴染めず、お約束通りいじめの標的になっちゃってる男の子。マーカス役のニコラス・ホルトは本人も役と同じ12歳らしいけど、すっごくウマイです!ヒュー・グラントの相棒役として申し分ないキャラでしたわ。
ついつい「ブリジッド〜」と比べて見ちゃうのは仕方ないと思うけど、ちょっとエピソードがしつこいと言うかダレる感じはするなぁ〜と思ったけど(^_^;) しがらみを持ちたがらないハズのウィルがどうしてシングルマザーがオイシイと思ったのかもちょっと納得いかないし、子供嫌いなのにシングルマザーを落とす為に一生懸命子供好きを演じるのもちょっとムリがあるよーな気がしたんだけど・・・
でも、最初はマーカスが毎日遊びに来るのを迷惑がってたウィルが、何時の間にかマーカスと過ごす時間を心地よく感じるようになって行くくだり・・・ここはぴよのお気に入りのシーンです♪このシーンは後々のウィルの気持ちの変化や話の展開にすごく影響を与える名シーンだと思う。
ウィルの独白もマーカスの独白も、お互いが心を通じ合わせて行く内に少しずつ変化して、ウィルもマーカスも自分の世界を少しずつ壊して、少しずつ「大人」になって行く・・・ この映画は女性が見るよりも男性が、特に独身貴族を謳歌しているサーティーシングルのみなさんが見た方が心に訴えかけられるものが多いのかもしんないっすね。
どうでしょう? 長い付き合いなのに彼がなかなか結婚する気になってくれないのー!なんて悩んでるそこのお嬢さん! この映画を彼と見に行ったら・・・もしかしたら彼が突然結婚願望に目覚めるかもしれませんぜ?(笑)
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